◆認知症とガン発症で猫の飼育がままならない

 大福豆さんは、Aさんの夫・Bさんのケアマネジャーをしていました。気丈なAさんは夫の入浴介助だけを希望。

 しかし、Aさんには認知症の兆候があり、餌付けした子猫のみーちゃんを適切に飼育しているとは言いがたい状態でした。

「みーちゃんは部屋をひっかき回して、座布団に粗相。屋内外を自由に出入りしていました」

お迎えして間もない頃の、みーちゃん
お迎えして間もない頃の、みーちゃん
 Bさんの死去後、Aさんの認知症は進行し、さらにガンを発症。

 身の回りのことができなくなり、家族からの相談で、大福豆さんが勤める事業所を利用するようになりました。

 そんなとき、みーちゃん以外のもう1匹の猫の存在を知ります。ちび太と名付けられたその子は、みーちゃんの子どもでした。