夏場のオリーブオイルは、要注意。
料理に欠かせない「調理油」。日本の家庭において使い勝手の良いオイルとして1位に君臨しているのが、「オリーブオイル」なんだそうです(オリーブオイル健康ラボ調べ)。
たしかに健康オイルの代名詞的な存在になっていますよね。ところが、実はオリーブオイルの基本知識や注意点を知らずに使い続けている人が少なくないそうなんです。開封後の賞味期限は?劣化しない使い方は?揚げ油には使えるの?など、いざ聞かれると自信を持って答えられないかもしれません。
そこで今回は、猛暑の夏にこそ知っておきたい「オリーブオイルの注意点」をご紹介したいと思います。
安くて大容量のオリーブオイルには要注意
コロナ禍で家庭での自炊率が上がり、スーパーでは大容量でリーズナブルなオリーブオイルが売れているそうです。
ところが、オリーブオイルは光、空気、温度によって“酸化”という劣化現象が起こり、風味や味が劣化するという料理面でのデメリットだけでなく、かえって健康を害するリスク(過酸化脂質が発生)が高まってしまいます。
オリーブオイルの“酸化”についての試験結果を見てみると、風味試験では開栓後約2か月半以降に風味の劣化が確認され、味覚試験では3か月以降に酸味が強まり、その原因の1つとして酸化が進んでいる可能性が示唆されています。
ところが残念ながら、一般家庭ではこの事実と反するような使い方をされていることがわかりました。
6割以上が使い切りには2か月以上かかっている!
先述したデータからもわかるように、市販されている多くのオリーブオイルは、酸化が進行し風味劣化しない「鮮度」あるうちに美味しく摂れる期間として、容量に関わらず開栓後「1~2か月」で使い切るよう推奨されています。
ところが、6割以上が開栓後使い切るまで2か月以上かかる傾向にあることがわかりました(回答400人、オリーブオイル健康ラボ調べ)。なかには、何ヶ月で使い切ったか「分からない」と回答する人も1割いて、私は強い衝撃を受けました。
さらに、酸化を進行しやすくする要因の「温度」についても、残念な事実が判明したそうです。