◆友人に、自分の咀嚼音を録音してもらう
クチャラーを治すためには、まず己を知ること。仲間さんはその友人に、「自分の咀嚼音が気になったら録音してほしい」とお願いをしたそうです。
「あとから言われたり、その場で注意してもらっても自分では普通に食べているつもりだから分からないことも多いんです。だから恥をしのんで“音”が鳴りはじめたら録音してくれるように頼みました。絶対ではなくて、『気が付いたら撮れたら撮ってほしい』と。
本当に仲がいい友達だから頼めたし、信頼関係があるから引き受けてくれたんだと思います。でもその“録音内容”がとにかく凄まじくて……」
食事や飲み会を数回重ね、何本か録音したデータを二人で一緒に聞いてみることに。
◆「口の中で天ぷら揚げてんの……?」
「『ピッチャピッチャ、くっちゃくっちゃ、もっちゃもっちゃ、ピチピチピチピチ……』我ながら唖然としましたね。自分ではここまでひどいとは思っていなかったので、聞いた瞬間は信じられなくて。友だちに『間違えて、陸に打ち上げられた魚の跳ねる音でも録音した?』と真顔で聞いてしまったくらいです。
でも、そうしたら、友達も神妙な顔つきになって、『……ねえ、口の中でそこそこ大量の天ぷら揚げてる?』と私に聞いてきて。それも失礼ですよね(笑)。いや、揚げるわけないでしょうよと。二人で爆笑しながらも、改めて聞く自分のクチャラーっぷりに青ざめた瞬間でした」
◆クチャラーの原因を自分なりに分析
仲間さんは色々と大きな咀嚼音の原因を探っていった結果、普段から圧倒的に“口呼吸”が多いことも影響しているのでは? という結論に至りました。
「小さい頃から気が付くと口が開いていて、鼻で呼吸しようとすると苦しくなっちゃうんです。だから寝るときも開けっ放しで、よく起きたときに乾燥で喉を痛めていたり……。唇も、リップを頻繁につけているのにすぐカサカサになるんですよ。食べるときも、大きな口をあけて噛みながら呼吸しているので、自然と呼吸音と咀嚼音が入り混じって不快な音になっていたんだと思います」