トルコのブルサ県にあるイズニック(イズニク)は、紀元前4世紀にまで遡る歴史を持つ町です。オスマン帝国にはタイルの生産地として栄え、現在も伝統を受け継ぎながら多くのタイルが生産されています。イスタンブールから日帰り旅行も可能なイズニックの魅力をご紹介します。

イズニックの歴史

イズニックタイルが装飾された 時計塔

イズニック(Iznik)は、トルコ北西部に位置する歴史的な町で、古代にはニカイアとして知られ、キリスト教の重要な会議が行われた地です。325年のニカイア公会議では、キリスト教の教義が確立されました。オスマン帝国時代には、イズニックは美しいタイルの生産地として有名になり、特にイズニックタイルは、モスクや宮殿の装飾に使用されました。町の遺跡や文化は、古代都市時代、ローマ、ビザンツ、オスマンの影響を受け、豊かな歴史を持っています。今日でも、その美しい風景や歴史的建造物が多くの観光客を引きつけています。

町を囲う城壁

イズニックの町を囲う城壁

山と湖で囲まれたイズニックの町を囲む古代の城壁は、ビザンチン時代に建設されたものです。城壁は、紀元前3世紀頃から続く歴史を持ち、特に5世紀から6世紀にかけて強化されました。城壁の一部は現在も残っており、町の風景に歴史的な趣を加えています。また、城壁を歩くと、イズニックの古代の歴史や文化を感じることができるため、観光客にとっても人気のスポットとなっています。

アヤソフィア・モスク

イズニック アヤソフィア・モスク

ニカイア大聖堂は、325年に開催されたニカイア公会議の場所として知られています。この会議では、キリスト教の教義が議論され、ニカイア信条が策定されました。大聖堂は、元々はビザンチン様式で建設され、後にオスマン帝国の時代にモスクに改装されました。現在はアヤソフィア・モスクとして知られています。

古代ローマ劇場跡

イズニック 古代ローマ時代の劇場