◆「最期の姿まで、私の自慢です」
飼い主さんは泣きじゃくりながら、後悔の言葉を口にしましたが、獣医師は「頑張ったじゃない! こんなに長生きしてさぁ。大往生だよ!」と肩をさすって涙し、励ましてくれたそう。愛猫のニャン生を褒めてくれた獣医師の言葉に飼い主さんは救われました。
「小さな体で25年も頑張って生き、私が家にいるときを選んで苦しまずに逝ってくれた。壮絶な介護を覚悟していたのに最後まで自分の足で歩き、旅立つ前の腹ごしらえまでして……。最期の姿まで、私の自慢です」
へーちゃん、ずっと一緒にいてね。でも、へーちゃんが虹の橋を渡るときには苦しくないように、眠るようにスーっとだよ。いい子だからできるよね? 亡くなる何年も前から語りかけていたその言葉を、へちまちゃんは受け入れ、旅立ってくれたのです。