「その瞬間もうダメだ別れようと思いました。私と感性の合う男性はほかにたくさんいると思うし、そういう男性を見つける方が直也とグチグチやっているより早いと考えを切り替えたんです」

◆お別れを告げたら…

直也さんに別れを告げると「僕もそんな風にすぐ感情的になって別れるとか言う女性とはやっていけないから」と了承してくれたそう。

「直也は、私がヒステリーを起こして『別れる!』と駄々をこねていると思っているようでした。まぁどうせ別れるのでどう思われてもいいのですが」

踏んだり蹴ったりだった彩芽さんでしたが、今回のことで、自分が物事を効率的にではなく全体の空気感ごと楽しみたいタイプだと改めて気がつくことができたことはプラスになったと言います。

「別に私と全く同じ考えの人がいいと言っている訳ではなく、お互いの考えを認められるかどうかが大事だと思うんですよね。いい感じに折り合いがつけられる男性が見つかるといいのですが…」と苦笑いする彩芽さんなのでした。

<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】

漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop