ジョビン 新しいことをやろうとしているんで面白いけど、見てみないとわかんないというのが正直なところかも。
――金的ありのバーリトゥードについて思うことは?
ジョビン 男らしくないな、と思うけど(笑)、ありなんだったら、ちゃんとやってほしい。躊躇なんかいらない。迷わず金的を狙ってほしい。それで勝っても勝ち名乗りを上げづらいかもしれないけど、上げてほしい。そう思います、マジで。
――金的って、狙って蹴れるものなんでしょうか?
ジョビン どうなんでしょうね。強い奴は狙わん気もするけど……。まあ、たまたまタマに当たって勝ったとしても、恥じることなく勝ち誇ってほしい。だって、そういう競技なんだから。
●細川バレンタイン(プロボクシング元日本スーパーライト級王者、現YouTuber)
――『ROMAN』に期待することは?
細川 手だけで戦うボクシング、そこに足も加えたキックボクシング、そこに寝技も加えたMMAと、格闘技の世界はどんどん制限が減ってきていますよね。なんでそうなったのかというと、より実際の喧嘩に近い、より凄惨な、より怖い、本来なら誰もがやりたくないことなんだけど、「本当に強いのというのは、こういうことなんだよ」ということを求めて、今の日本の格闘技の盛り上がりがあると思うんですよね。
で、僕がこの『ROMAN』に求めるのは、その次のステップ。「医療がこんだけ進んで、ここまで過激な戦いを私たちは見られるようになったんだよ」ということを今日は見せてもらいたいね。
――とはいえ、「金的あり」というのは驚きました。
細川 実はそこが一番楽しみ! ジョビンを始めとするMMAの人間はよく、ボクシングのことを「手しか使えない」と言って下に見るんですよ。「俺たちは足も使うし、グラウンドもいける」というところで最強を自負しているじゃないですか。
でもね、実際の喧嘩は何をやったっていいわけです。それこそ金的を蹴ったっていい。金的って、男の一番弱い部分じゃないですか。じゃあ、そこを蹴られたときに、どうなんの? ってことは実は誰も想像していない。蹴られてもなお、グラウンドの展開を続けられるのか? そこは誰もわかっていないからこそ、今日は楽しみ。
マジで効くとわかったら、やる人も見る人もどう反応したらいいのかわからないという面白さもある。逆に、意外と大したことねえな、我慢できるじゃん、とわかったら、これまでローブローでのたうち回っていた選手たちは何だったの? ってことになる(笑)。