そうしてすっかり黒ギャル化した結ちゃんを見て、おばあちゃん(宮崎美子)は「懐かしか、歩(アユのこと)もこういうかっこうしとったねえ」とニッコニコ。結ちゃんも、慣れないネイルを施した手でリップを引くなど、まんざらでもない様子です。
会場入りすると、パパとばったり対面してしまいますが、ギャル化した結ちゃんにまったく気づかないパパ。書道部の仲間にはバレそうになりましたが、結ちゃんと「秘密を共有する」という特権を得た幼なじみの陽太(菅生新樹)が機転を利かせて隠匿に成功。なんとか、舞台裏までたどり着くことができました。
そうして家族や書道部、他校の野球部のカッパ(佐野勇斗)らが見守る中、お祭りのステージでは出し物が続きます。地元の和太鼓同好会だったり、天才歌姫小学生の「ラヴ・イズ・オーヴァー」だったり、おじいちゃん(松平健)とアシスタントのスナックママのひみこさん(池畑慎之介)によるヘタクソすぎる、かつ芸能界的に超豪華キャストすぎるマジックショーだったりが続き、いよいよハギャレンの順番に。結ちゃんはアユに何かメールを送ったようで、次回へ。
そういえば結ちゃんの憧れである書道部の風見先輩(松本怜生)はまだ来てませんね。
■構図の反転が起こっている
今のところ駆け出しではあるものの、ようやくギャル化した結ちゃん。あんなにギャルのことが嫌いで、ハギャレン4人の人生を丸ごと全否定したこともあった結ちゃんがゴリゴリの黒ギャルメイクでパラパラにも積極的になる一方で、非ギャルとなった元カリスマのアユが、今度はギャル化した結ちゃんの姿を見ようともしない。ギャルを否定していた側がギャルになり、否定されていたアユが、今度はギャルを否定している。2人の間で、ピタっときれいな構図の反転が起こっています。
鮮やかに整えたな、と感じたんです。『おむすび』というドラマにとって序盤の大きな山であろう結ちゃんのパラパラ披露という場面を迎えるにあたり、まあ見事に構図を整えてきた。