屋上を見学後は、1階に戻り、屋外へ。外からは、冷凍工場が南校舎4階西側のベランダにぶつかった爪痕が残されています。校舎の正面衝突を避け、この場所にぶつかったことが、不幸中の幸いだったようです。
校舎の後ろ側に周ると、校舎との境には、ひときわ高く積みあがった残骸が目に飛び込んできます。これは、2度、3度とおそった引き潮の通り道となったことで、車が何台も折り重なった様子です。津波と一言で言っても、何度も襲い来る引き潮の怖さを目の当たりにする現場です。
このあとは、旧北校舎1階を通り、震災伝承館へ戻ります。残骸が片付けられた旧北校舎の廊下部分には、震災前の授業風景の写真が飾られています。生徒や教職員が一人も亡くなられていないことが、せめてもの救いに感じます。
展示室Bでは、震災後の爪痕や、行方不明者の捜索、避難所の様子などの、記録写真を見学。講和室で約15分間、被災者の想いや命の大切さについての映像を視聴して終了となります。
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館の概要
- アクセス:最寄り駅:JR気仙沼線「陸前階上(りくぜんはしかみ)駅」、最寄りIC:三陸沿岸道路「大谷海岸IC」
- 開館時間:4月~9月/9:30~17:00、10月~3月/9:30~16:00
- 休館日:毎週月曜日、年末年始
- 入館料:一般/600円、高校生/400円、小中学生/300円、小学生未満/無料
この記事を書いたトラベルライターから一言
ある日突然奪われた日常。転がった机もパソコンも教科書も、一つ一つが、代えがたい日常の一つだったはず。十分に知っているつもりだった津波の恐ろしさが、この場に立つと、その凄まじさと恐ろしさで、とても切なく、苦しかったりしますが、目をそらさずに見て頂きたい場所です。予測不能な自然現象が頻発する昨今、ここを訪れ、見て感じたことを、多くの方に伝えたいと感じる場所。あの日を忘れてはいけないと心に誓う場所。わたしたちが、 命を守るために何をしなければいけないのか考えたい 場所です。(olive)
提供:トリップノート
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