福井県内でも内陸にあり、周りを山々に囲まれた「越前大野」。山間の盆地に広がる町は、今も昔ながらの城下町の風景が残り、どこかノスタルジックな雰囲気が漂う素敵な場所です。本記事では越前大野市内の見所スポットを紹介いたします。
【1】越前大野駅
今回の旅のスポット「越前大野」の玄関です。越前大野駅までは、福井駅からJR越美北線で約1時間で到着できます。
ぬくもりを感じられる木造の駅舎内には、多くのパンフレットが並べられており、旅の情報収集に最適です。また、町中散策に便利な、レンタサイクルの貸し出しも行っています。
【2】越前大野城
越前大野を代表する観光スポットで、織田信長の家臣であった金森長近によって築城されたお城です。天守閣は明治維新により一度は破却されましたが、昭和43年に再建されました。
大野市の中心にある標高249mの亀山の頂上に建つお城は、気候条件があえば雲海の上に浮かぶ城となり、別名「天空の城」とも呼ばれています。また天守閣からは、越前大野市街や周りの山々の景観を一望する事ができます。
【3】各地湧水スポット
周りを山々に囲まれた盆地の大野市は、湧水の郷としても知られています。山に降った雨や雪が地下に浸み込み、市内のいたる所で湧水として湧き出ています。
中でもお城や武家屋敷の御用水であった「御清水(おしょうず)」は、「名水百選」にも選ばれている湧水の里を代表する湧水です。
【4】七間通り(七間朝市)
石畳み敷きが特徴の、城下町のメインストリートです。
通りでは、春分の日から大晦日までの間、毎日朝市が開催され、地元の新鮮野菜や手作りのお惣菜などを購入できます。この朝市は越前大野城が築城された頃から続いていると言われており、400年以上の歴史ある朝市です。
【5】寺町通り
城下町の南北にかかる通りで、9つの宗派の16寺院が連なります。これらの寺院は、城下町を整備する際に集められたとされており、各寺院には史跡や仏像などの貴重な文化財が保管されています。
七間通りと同じく石畳みの通りとなっていますが、七間通りと違い静かな空気が漂っています。
【6】武家屋敷
大野藩の家老を務めた田村又左衛門邸や、幕末期に大野藩の財政再建に功績を残した家老の内山良休・隆左兄弟を輩出した内山家など、町中にはかつての武家屋敷が残っており、これらを見学する事ができます。