このときに感じた、「お母さんってそんなに何でもできる人、と世の中からは思われているのだろうか」という疑問が、最近またわたしの中で大きくなっています。
まず、職場で。同じチームの年下女性が仕事で悩んでいそうだな…と感じたのでちょっと声をかけ、グチを聴きました。先輩として普通にやることだと思うのですが、そのあとで「ありがとう…お母さん~!」と連絡がきて、「わたしあなたのお母さんじゃないのよ」と、恋愛ドラマで彼女が彼に言うようなセリフが頭をよぎりました。
どうやら職場においては、年下をフォロー=母、になるようです。
次に、プライベートで。親しくしてもらっている10歳くらい年下の女性、10歳くらい年上の女性と3人でご飯を食べにいったときのこと。山盛りサラダや、切り分ける必要がある肉のブロックのお皿が運ばれてきました。「年上の女性はもちろんのこと、年下の女性にもあまり気を遣わせたくないし、のんびり食べてほしいな。ここはこの場における中間管理職のような立場のわたしが切るのがよいだろう」と思ってザクっと取り分けました。
すると、2人から「さすがお母さん…!(※年上の女性にもお子さんがいらっしゃるので「お母さん」です)」と言われたのです。
「お母さん」呼び、再び!
「わたしお母さんだから(やりますね)」という気持ちで、職場でもそれ以外でも一度も動いたことがないわたしと、「お母さんありがとう!」と言ってくれる人たちとの期待値の差が、最初に職場で「お母さん」と呼ばれた20代のときから、いまだに埋まっていないような気がします。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>
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