整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。
「お母さん」はそんなに万能な人なのか問題
出産前、職場でのあだ名が「お母さん」だったことがありました。
その理由は、同僚や後輩などのフォローをすることが多かったから。でもそれは、あくまで自分にはそれが向いていたからで、決して「職場の母」という気持ちからやっていたわけではありませんでした。
そして時が流れ…。出産し、わたしは本当の「お母さん」になりました。
すると、職場で誰かの誕生日を祝うことになったある日。ホールケーキをみんなでさあ食べましょう!
という瞬間に、同僚から、「〇〇(わたし)さん、お母さんだからケーキ切るのもうまいですよね。お願いします!」と、ナイフを渡されたのです。
ん………? 「お母さんだからホールケーキを切るのがうまい」が、わたしにはどう頑張ってもイコールにはならず、「いや、うまく切れるとは思えないけど、それでもいいなら切るよ!」とヤケクソで切ったのを覚えています。
別に子だくさんでもなく、ホールケーキを切る機会は年に2回あるかないか。それも最近は娘に切ってもらっているくらい不器用なわたしに、なぜこんな難易度の高いものを切らせるかね…。
それは、「お母さんだから」なのです。不思議。
「お母さん」になったからといって、いきなり料理上手になったり、掃除が得意になったり、裁縫上手になったり、それこそホールケーキを上手に切れるようになったり、…は、しないのです。
実際、お母さんになったわたしが上手になったのは、「いかに短時間でどうにか家のことをまわすか」と考え続け、日々ブルドーザーのような勢いで「なんとか終わらせる」ことだけでした。