――クリニックの開業を報告するInstagramの投稿では<過去に酷く騙されたこともあり、一度諦めた夢で「クリニックは絶対やらない」とずっと言ってた>とありました。以前、クリニックのプロデュースもされていますが、どういうきっかけだったんでしょうか。
インフルエンサーになりたてのころからクリニックを開業したいという思いはあったんですが、その時に、SNS上で経営コンサルをやっている人から「クリニックのプロデュースをしませんか?」と声がかかって……。
当時は“自分のお金で自分で開業する”と言うところまでは具体的に考えていなくて、とにかく“自分のクリニックです”と言えるものを出したかったんです。
最初は、自分で色々決められるとのことだったのでやったんですけど、実際はいろいろなことをクリーンにやっていける環境ではなくて。
クリニックに導入する機械も、施術のメニューも、決めていいという割には「これってどうなの?」と思うことを最終的に決定されたりと、自分の意に反するような運営方法で、患者さんにもスタッフにも優しくなかったんですよね。
でも、自分がお金を出している訳じゃないから意見を言う権限もないし、会社として上の方針に従わなきゃいけないし、自分のやりたいことをやれる場所じゃないのに、名前だけ使われているような感じがすごかったんです。
スタッフからの不満も私にくるんですけど、私は経営を左右できる立場じゃなかったから、スタッフの思うようにはやらせてあげられないし、でも不満だけはぶつけられるという状況。あまり自分のやりたかった働き方ではないなと言うのは、中に入って思いましたね。
◆経営陣から嫌がらせを受けることも
――なるほど。自分のクリニックだけれども、あくまでプロデュースなので、最終的な決定権はなかったということなんですね。
そうですね。集客についても会社の上から言われたりしていたんですが、「こう言う施術をメニューとして出さないと、患者さんは来ないです」と言っても聞いてもらえないし、集客するために必要なものも用意してもらえなくて。