一方で大統領選の最中も目立つことを避けてきたメラニアさんが、10月に自叙伝を出版した。世間から遠ざけることで守ってきたバロン君のことについても多くを記載している。
シャイであまり表情をみせないバロン君については、反トランプ派のタレントが、バロン君は「自閉症」ではないかとSNSに掲載したことがあった。これによってバロン君がいじめに遭ったという。
メラニアさんの自叙伝については、メラニアさんが中絶の権利を擁護することを明らかにしているため、夫に反旗を翻したかのように日本では伝えられているが、実態は反対で、夫を勝たせるための戦略の中に、しっかりと組み込まれた出版だった。
米国には王族がないため、ケネディ家やブッシュ家のような政治家一族がもてはやされる傾向にある。勝っても負けても「大統領選は今回限り」と表明している前大統領が、トランプ家を「華麗なる一族」にしたいと考えてもおかしくはない。
年齢的には若すぎるが、バロン君の急速なメディアへの露出は、トランプ前大統領の後継問題に結びつく可能性もある。