奨学生の募集には、1週間足らずで定員を超える申請があり、全申請者との面談、フリースクール等からの情報収集を経て厳正な審査を行った結果、8名が初めての奨学生に決定した。5月から、1人あたり月1〜2万円を給付している。

2024年3月23日付西日本新聞朝刊福岡県版より

また、クラウドファンディングと基金設立の取り組みを受けて、不登校の子どもを対象としたフリースクール等の利用料補助制度を、福岡県大野城市が県内で初めて新設した。

「不登校を考える地域円卓会議」について

「地域円卓会議」とは、「誰かの困りごとを地域の課題として情報共有し対話や協働を目指す場」のこと。特定のテーマについて多様な立場の人が集まり、情報提供をし合うのが特徴で、賛成派または反対派に分かれた議論はしない。

中央の円卓に複数人のセンターメンバーが座り、それを囲むように一般来場者が座る。そして、冒頭に、論点提供者がみんなで考えたい困りごと(論点)を提示し、センターメンバーがその論点に関する情報や意見を述べる。その後、センターメンバーと一般来場者が複数の小グループをつくり、意見を交換。そしてもう一度、センターメンバーによる対話が行われる。

それぞれが話した内容は、記録者が模造紙にまとめる。文だけでなく絵も多用した記録方法である「グラフィックレーコーディング」を採用し、最後に記録内容を全員で振り返る、という流れだ。


今回開催される「不登校を考える地域円卓会議」は、「子どもが多様な学びを選択する上での課題をそれぞれの視点で考える」をテーマに、子どもが不登校を経験した保護者会、フリースクール運営団体、行政、マスコミなど福岡県内の関係者をセンターメンバーに招き開催。誰でも無料で参加できる。

会場は、久留米リサーチパーク 研修室A。開催時間は14:00〜17:00、開場は13:30。参加費は無料で、定員は50名。事前申し込みが必要で、現在Peatix、Googleフォームにて申し込みを受け付けている。