場面は再び平成16年に。海辺で泣いている結ちゃんのもとに、意気消沈したハギャレンの4人がやってきます。現総代のルーリー(みりちゃむ)は、もうハギャレンはやめると言います。アユのためにハギャレンを守ると決めたけれど、当のアユがもうあんな感じなら、ハギャレンを続ける意味はないということです。その話を聞いて、また何も言わない結ちゃんなのでした。

 一方、アユは荷物をまとめて糸島を後にし、天神へ。そこでギャル時代に敵対していたギャルと対面することになるのでした。

■なんか言え

 ハギャレンをやめると言ったルーリー。結ちゃんに「アユとムスビン(結ちゃん)のこと何も知らなくて」と落ち込み、結ちゃんをハギャレンに誘ったことを謝罪します。

 また結ちゃんは、いつものように何も言いません。なんか言えばいいのに、と思うんですよ。きっかけは確かに強引な勧誘だったけれど、結ちゃんはハギャレンのみんなと友達になろうと思って友達になったわけじゃないですか。ヤンキーギャルに啖呵を切ったのも本気なんだろうし、「謝ることじゃないです」って言ってあげなよ。「好きで一緒にいたから」って言ってあげてよ。ルーリーばっか傷ついてるって。

 でも言わないんだよなぁ、結ちゃんて子は。何しろ、ハギャレンと友達になったことについて、アユに「お姉ちゃんのせいで、こうなった」って言っちゃうような人だもんな。ルーリーたちの目の前で。

 それと、今回ね、すごく「ああ、このドラマはこういうところなんだよな」と感じた場面がありました。

 5歳の結ちゃんが、アユの制服を着て、髪飾りを付けてセーラームーンのかっこうをして遊んでいる場面があったんですが、ここで5歳の結ちゃんはこう叫ぶんです。

「セーラームーンに変身だ!」

 あのね、絶対に言わないよ、こんなこと。セーラームーンに変身する女の子は「セーラームーンに変身だ!」なんて絶対に言わないの。「ムーンプリズムパワー! メイクアップ!」とか、『R』だったら「ムーンクリスタルパワー! メイクアップ!」とか言うの。一瞬、NHKだから具体的なセリフはNGなのかなとも思ったけど、その後に「月に代わってお仕置きよ」は言ってるからね。