長いアーティスト生活の中で度重なるイメージチェンジを果たし、男の叙情を歌い続ける長渕剛さんは、多くの音楽ファンを魅了する日本の代表的なシンガーです。ライブ人気が高くチケットは毎回争奪戦になるほど。今回は長渕剛さんのおすすめアルバムを紹介します。

魂こもった歌声の熱い男!長渕剛とは

本名:長渕剛(ながぶちつよし)
生年月日: 1956年9月7日 (63歳)
出身地: 鹿児島県 日置市
配偶者: 志穂美 悦子
デビュー:1977年

1977年、日本のフォークシーンに大型新人として彗星の如く現れ、その端正かつ叙情的な作風の楽曲で人気を獲得、以降、時代ごとに度重なるイメージチェンジを経て、現在は押しも押されぬ日本を代表するシンガーソングライターとして活躍しています。

ミュージシャンとしてだけでなく、俳優として多くの映画やテレビドラマに主演し、その多彩な芸能活動で世間を賑わしてくれる存在です。

長渕剛の最新アルバムは2017年「BLACK TRAIN」以来未定…

長渕剛さんは現在もなお旺盛に活動する現役シンガーソングライターですが、ニューアルバムは2017年『BLACK TRAIN』以降リリースされていません。2017年『BLACK TRAIN』も前作から5年ぶりでしたので、次回作もだいぶ先になることが予想されます。

しかし、長渕剛さんの真骨頂はライブにあるとも言われています。旺盛にライブ活動を行なっておりますので、今旬の長渕剛を聞きたいという人は、ぜひライブに足を運ばれることをおすすめします。

長渕剛のスタジオ収録アルバム一覧!リリース順

1979年3月5日発売「風は南から」

タイトル:『風は南から』
リリース:1979年3月5日
レーベル:東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:16位(オリコン)

記念すべき長渕剛ファーストアルバムです。このアルバムはデビューから2年後となる1979にリリースされました。1978年のヒット曲、また現在もカラオケで歌われることも多い『巡恋歌』が収録されています。

197911月5日発売「逆流」

タイトル:『逆流』
リリース:1979年11月5日
レーベル:東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:1位(オリコン)

ファーストアルバムと同年の1979年にリリースされたセカンドアルバムです。このアルバムで初のオリコンチャート1位を獲得しました。また本作に収録されのちにシングルカットされた『順子』(オリコンチャート8週連続1位)が収録されています。

1980年9月5日発売「乾杯」

タイトル:『乾杯』
リリース:1980年9月5日
レーベル:東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:週間1位(2週連続・通算3週、オリコン)

長渕剛さんの初期の代表曲として有名な『乾杯』が表題となった1980年リリースの大ヒットアルバム『乾杯』です。名曲『乾杯』は、今では結婚式の定番曲としておなじみとなりました。

1981年10月1日発売「Bye Bye」

タイトル:『Bye Bye』
リリース:1981年10月1日
レーベル:東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:2位(オリコン)

1981年にリリースされた4枚目のオリジナルスタジオアルバムです。前作『乾杯』に引き続き、長渕剛さん自身がプロデュースしています。シングルカットは『二人歩記(ふたりあるき)』。当時、婚約関係にあった(後に結婚)石野真子さんに捧げられた曲として知られています。

1982年9月1日発売「時代は僕らに雨を降らしてる」

タイトル:『時代は僕らに雨を降らしてる』
リリース:1982年9月1日
レーベル:東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:3位(オリコンチャート)

1982年にリリースされた通算5枚目のオリジナルスタジオアルバムです。楽曲の一部は初めて海外でレコーディングされています。シングル曲は収録されていませんが、これまでのフォーク路線とは一線を画す、さまざまなチャレンジングなアレンジが施されており、長渕剛さんのネクストステージを想起させる作風となっています。

1983年6月21日発売「HEAVY GAUGE」

タイトル:『HEAVY GAUGE』
リリース:1983年6月21日
レーベル:東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:6位(オリコンチャート)

1983年リリースの通算6枚目のオリジナルスタジアルバムです。この頃、長渕剛さんはプライベートである石野真子さんとの結婚生活が破綻し、人生の転換期が訪れています。

シングル曲は一曲も収録されておらず、この時期以降、これまでの透き通る端正な声がしわがれていきます。一介のフォークシンガーからの脱皮が模索された作品です。

1984年8月18日発売「HOLD YOUR LAST CHANCE」

タイトル:『HOLD YOUR LAST CHANCE』
リリース:1984年8月18日
レーベル:東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:3位(オリコンチャート)

1984年リリースの通算7枚目のオリジナルスタジオアルバムです。本作では完全に歌唱法が変化し、現在の長渕剛さんの声色に近づいています。自身が主演したTBS系ドラマ『家族ゲームII』の主題歌である『孤独なハート』が収録されています。また、アルバムタイトルと同名曲の『HOLD YOUR LAST CHANCE』は、名バラードとしてファンのみならず人気の高い楽曲です。アルバム全体はロックサウンドが志向され、作風が大きく変化しました。

1985年8月22日発売「HUNGRY」

タイトル:『HUNGRY』
リリース:1985年8月22日
レーベル:東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:4位(オリコンチャート)

前作に引き続き、ロックサウンドを意識した作風となっており、本作ではバックバンドを従えて制作を進めました。シングル曲は『久しぶりに俺は泣いたんだ』『勇次』と、より男臭さが前面に強調されるようになりました。

1986年10月22日発売「STAY DREAM」

タイトル:『STAY DREAM』
リリース:1986年10月22日
レーベル:東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:3位(オリコンチャート)

主演したTBS系ドラマ『親子ゲーム』の主題歌となった『SUPER STAR』を収録した通算9枚目のオリジナルアルバムです。ギター弾き語りがメインとなっており、より歌を聞かせる作品に仕上がっています。

1987年8月5日発売「LICENSE」

タイトル:『LICENSE』
リリース:1987年8月5日
レーベル:東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:週間1位(通算2週、オリコン)

主演したTBS系ドラマ『親子ジグザグ』の主題歌としてヒットした『ろくなもんじゃねぇ』が収録された10枚目のオリジナルアルバムです。本作で、日本レコード大賞を受賞しました。音楽面では、アコースティック主体ですが、レゲエに挑戦するなど深みを見せています。

1989年3月25日発売「昭和」

タイトル:『昭和』
リリース:1989年3月25日
レーベル 東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:週間1位(3週連続、オリコン)

長渕剛さんの最大のヒットアルバムとされることの多い名盤です。テレビドラマ『とんぼ』の同名主題歌『とんぼ』の爆発的なヒット、そして、映画『オルゴール』の主題歌『激愛』、挿入歌『シェリー』など、名曲が詰め込まれた一作です。

1990年8月25日発売「JEEP」

タイトル:『JEEP』
リリース:1990年8月25日
レーベル:東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:1位(オリコンチャート)

主演映画『ウォータームーン』の主題歌『しょっぱい三日月の夜』が収録された作品です。収録曲『JEEP』や『西新宿の親父の唄』など、味わい深い名曲が多いアルバムです。

1991年12月14日発売「JAPAN」

タイトル:『JAPAN』
リリース:1991年12月14日
レーベル:東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:週間1位(2週連続、オリコン)

フジテレビ系ドラマ『しゃぼん玉』の主題歌となった同名曲『しゃぼん玉』を収録したオリジナルアルバムです。本作で初めて本格的に海外レコーディングを行い、現地のミュージシャンを交えて制作されました。

1993年11月1日発売「Captain of the Ship」

タイトル:『Captain of the Ship』
リリース:1993年11月1日
レーベル:東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:1位(オリコンチャート)

前作に引き続き、ほとんどの曲を海外レコーディングで制作したオリジナルアルバムです。TBS系ドラマ『RUN』の主題歌となった同名曲『RUN』が収録されています。

1996年1月1日発売「家族」

タイトル:『家族』
リリース:1996年1月1日
レーベル:東芝EMI/エキスプレス
チャート最高順位:週間3位(オリコン)

大麻取締法違反で逮捕され、再起後初リリースとなったオリジナルスタジオアルバムです。シングル収録曲は『友よ』『傷まみれの青春』です。音楽面ではアコースティック中心となり、原点回帰を目指された作風となっています。

1997年9月3日発売「ふざけんじゃねぇ」

タイトル:『ふざけんじゃねぇ』
リリース:1997年9月3日
レーベル:フォーライフ・レコード
チャート最高順位:1位(オリコン)

デビュー後から一貫していたレーベル東芝EMIからフォーライフレコードに移籍して制作されたオリジナルアルバムです。テレビ朝日系ドラマ『ボディガード』の主題歌となった『ひまわり』を収録しています。

1998年10月14日発売「SAMURAI」

タイトル:『SAMURAI』
リリース:1998年10月14日
レーベル:フォーライフ・レコード
チャート最高順位:1位(オリコン)

フォークソングに、長唄、唱歌、童謡などの要素も加えて制作された異色のオリジナルスタジオアルバムです。

2001年6月27日発売「空」

タイトル:『空』
リリース:2001年6月27日
レーベル:フォーライフ・レコード
チャート最高順位:5位(オリコン)

前年に亡くなった長渕剛さんのお母さんを題材にした曲が多く収録されています。シングル曲『空/SORA』を収録しています。

2003年5月14日発売「Keep On Fighting!」

タイトル:『Keep On Fighting』
リリース:2003年5月14日
レーベル:フォーライフ
チャート最高順位:1位(オリコン)

シングル曲『しあわせになろうよ』を収録した2003年リリースの通算19枚目のオリジナルアルバムです。金髪と肉体改造を経て、イメージチェンジを果たした長渕剛さんの新境地が見られる作品です。音楽面ではレゲエやヒップホップを取り入れるなど、実験色の濃い作風となっています。

2007年5月16日発売「Come on Stand up!」

タイトル:『Come on Stand up!』
リリース:2007年5月16日
レーベル:フォーライフ
チャート最高順位:4位(オリコン)

長渕剛さんの実父が死去されたことが大きく影響を与えたオリジナルスタジオアルバムです。シングル曲は収録されていません。

2009年8月12日発売「FRIENDS」

タイトル:『FRIENDS』
リリース:2009年8月12日
レーベル:ナユタウェイヴ レコーズ
チャート最高順位:週間2位(オリコン)

ユニバーサルミュージック移籍第1弾となった通算21枚目のオリジナルスタジオアルバムです。シングル曲『卒業』や、TOKIOに提供した「青春 SEISYuN」(2007年)のセルフカバー曲など、友情をテーマにした作品となっています。

2010年11月10日発売「TRY AGAIN」

タイトル:『TRY AGAIN』
リリース:2010年11月10日
レーベル:ナユタウェイヴ レコーズ
チャート最高順位:週間3位(オリコン)

2008年に発生した秋葉原通り魔事件を題材にした曲など、社会性の強い曲を収録したオリジナルスタジオアルバムです。シングル曲『俺たちのニライカナイ』を収録しています。

2012年5月16日発売「Stay Alive」

タイトル:『Stay Alive』
リリース:2012年5月16日
レーベル:ナユタウェイヴ レコーズ
チャート最高順位:週間3位(オリコン)

2011年に発生した東日本大震災を題材にした楽曲を収録した鎮魂路線のオリジナルスタジオアルバムです。先行シングルとしてリリースされた『ひとつ』を収録しています。この曲は、2011年のNHK紅白歌合戦で披露されました。

2017年8月16日発売「BLACK TRAIN」

タイトル:『BLACK TRAIN』
リリース:2017年8月16日
レーベル:ユニバーサルGEAR
チャート最高順位:週間2位(オリコン)

前作『Stay Alive』から5年ぶりとなったオリジナルスタジオアルバムです。政治不信や音楽産業の衰退などをテーマに辛辣なメッセージが認められた作品となりました。音楽面ではEDMの要素を取り入れ、時代の要請に応えながら制作されています。