夜勤や徹夜作業のときには、コーヒーが欠かせないという人もいらっしゃるでしょう。コーヒーに含まれるカフェインの覚醒作用が眠気を覚ましてくれるため、夜勤のお供としてコーヒーを用意する人も少なくないようです。
しかし、眠いからといって、コーヒーを大量に飲むのはなるべく避けたほうが良いでしょう。本記事では、夜勤時の正しいコーヒーの飲み方についてご紹介します。
夜勤時に大量のコーヒーを飲むとどうなる?
夜勤時にたくさんコーヒーを飲むと、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
睡眠負債を抱えることに
夜勤時にコーヒーを飲んで眠気を追い払おうと、ついつい飲みすぎてしまう場合があるかもしれません。確かに、作業をしている間は目を覚ます効果を得られるでしょうが、コーヒーの飲みすぎは睡眠負債を抱える原因に。催眠負債とは、睡眠不足が解消できずに、どんどん溜まってしまう状態のことを指します。睡眠負債は寝だめでは解決できないといわれており、慢性的な睡眠不足は認知機能の低下や学習機能の低下を招きます。
通常、カフェインを摂取すると約30分後に効果が現れはじめ、その後は4~5時間ほどカフェインの効果が持続するといわれています。大量のコーヒーを飲んだ場合には、わたしたちが考える以上に強くカフェインの影響にさらされるのだそう。
ですから、夜勤明けにはぐっすり眠りたいと思っていても、夜中に何杯もコーヒーを飲んでしまった後はどうしても睡眠の質が悪くなることに。睡眠の質が悪くて睡眠不足の状態が続くと、なかなか疲れが取れない体になってしまう恐れがあります。
カフェインの過剰摂取で体調不良に
夜勤を乗り越えるためにたくさんコーヒーを飲むと、カフェインを過剰摂取してしまう可能性があります。一般的に、夜勤は心身共に負担を掛けるとされていますが、カフェインの摂り過ぎがさらに追い打ちを掛けることも。カフェインを過剰に摂取すると、中枢神経系に多大な影響を与えて、めまいや震えをはじめ、心拍数の増加といった症状が起こります。
また、消化器官も刺激され、吐き気や下痢を引き起こすこともしばしば。このように、カフェインの摂り過ぎは体調不良に繋がりますから、いくら眠気に効くからといっても、コーヒーをガブ飲みするのは控えたほうが良いでしょう。