コーヒーが目の老化を防ぐ?

続いて、コーヒーが目の老化スピードを遅らせる理由についてご紹介します。

目の老化を早める原因

体内に摂取した酸素が栄養素をエネルギーに変えるときに発生する活性酸素は、老化を招くため美容の大敵ですが、あらゆる病気の原因にもなります。体内に侵入した細菌やウィルスを駆除するのが、活性酸素の大きな役割です。しかしながら、体内で活性酸素が増えすぎてしまうと、健康な細胞を酸化させて体の不調や病気を招きます。

活性酸素は、細胞をサビさせるだけでなく目にもダメージを与えます。目のレンズといわれている水晶体は、ピントを合わせてくれる器官です。水晶体がないと強度遠視になって、遠くも近くもぼやけてはっきり見えない状態に。正常な視力を維持するには欠かせない水晶体ですが、活性酸素によって酸化されやすい器官です。目から入った紫外線が活性酸素を発生させて水晶体がサビると、白く濁ってしまい白内障になります。

目の組織の中では、黄斑も水晶体と同じく、活性酸素の影響を受けやすいことで知られています。黄斑とは、色や形、大きさや明暗を識別する細胞が集中している部分です。網膜の中の眼底に位置している黄斑は視力の中心部分ですが、活性酸素がくっついて酸化させると、視力が低下します。

このように目が老化すると、「加齢のせいだから仕方がない」とあきらめる人もいるでしょう。ですが、活性酸素の影響を取り除くことができれば、老化を遅らせて目の健康を維持できます。

コーヒーの抗酸化作用で目を元気に

目の老化を早める活性酸素を取り除くには、抗酸化力を高める必要があります。アメリカと韓国の共同研究によると、コーヒーに含まれているポリフェノールの一種で抗酸化物質のクロロゲン酸が活性酸素に働きかけ、白内障や加齢黄斑変性症といった目の病気や視力低下を防ぐ可能性があることが明らかになりました。

そのほかの抗酸化物質に、緑黄色野菜に含まれるルテインやブルーベリーなどに含まれているアントシアニン、お茶に含まれるカテキンやレバーに含まれているビタミンAがありますが、これらはすべて目の健康に役立ちます。抗酸化力の高い食べ物や飲み物を日常的に摂取することで、活性酸素による目の老化を遅らせることができるでしょう。

おわりに

コーヒーには眼圧を低くし、緑内障にかかるリスクを低減する可能性があります。また、コーヒーのクロロゲン酸で抗酸化力を高めれば、目の老化からくる不調を防ぐ可能性があることがわかりました。

コーヒーが目にもたらす影響についてはまだ不明な部分が多いものの、すでに発表されている研究結果だけを見ても、コーヒーの目の健康に対する有用性が認められる傾向にあるのは明らかです。目を酷使する機会が多い現代人ですが、目の健康を気遣うなら、コーヒーを飲むことを習慣にしてみてはいかがでしょうか。

提供・Cafend

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