橋本環奈が低音ボイスで目ん玉ひん剥いてブチ切れる様子は迫力満点で見ごたえがあったんですが、またしても「その言い草はどうなんだ」と思っちゃったなぁ。
アユに「この子たち(ハギャレン)、結の友達なの? あんたさ、もっと付き合う子、考えたほうがいいよ」と言われた結ちゃん、こう返すんですね。
「こうなったの全部、お姉ちゃんのせいなんやけど。お姉ちゃんがリーダーやったけん、仲間になってほしいって頼まれたんよ」
「助けてほしいって頼まれたの、断れるわけない」
えーと、「こうなった」っていうのは、どういう意味なんですかね。「お姉ちゃんのせい」って、何が言いたいんですかね。この期に及んで、何をこの人は被害者ぶってるんですかね。
目の前で「頼まれたから仕方なく友達やってる」「お姉ちゃんのせいで、こうなった」って言われてるハギャレンの気持ちはどうなるんですかね。
こういうところ、ホントに優しくないと思うんだよな。このシーン、言っちゃいけないこと言ってるのはアユより結ちゃんだもん。アユは「いい加減さ、いい子のフリすんのやめなよ!」って怒鳴ってたけど、その通りだと思う。ここ3週間、ずっと結ちゃんの「楽しくないけど付き合ってやってる」って顔を見続けてきて、すげえ傲慢な女だなと感じてきたこと、ようやくアユが言ってくれたと思ったんです。
結局のところ、ずっとギャル側からこのドラマを見てきていたんですよね。だから結ちゃんがギャルをバカにしたような態度を取るたびにムカついていたし、先週、結ちゃんがヤンキーたちを相手に啖呵を切ったときも、「どの面下げて偉そうにぬかしとんねん」と思ったし、今回「こうなった」「お姉ちゃんのせいで」という言葉を聞いたときに、やっぱり性根はそっちじゃんて話になっちゃってるし。
結ちゃんさ、「仲間になってほしい」って声かけられてさ、友達になったわけじゃん。そういうときは、相手がギャルだろうが誰だろうが「友達になってくれてありがとう」っていう感謝の気持ちを持つべきだと思うんですよ。そういう他人に対する感謝の気持ちが全然ないくせに「人助け」を標榜して、他人の生き方を真っ向から否定するなんて、思い上がりも甚だしいですよ。思えば書道部に誘ってくれたクラスメートにも「誘ってくれてありがとう」「イケメン風見に出会わせてくれてありがとう」みたいな気持ちはまったく表現されてなかったね。そういうとこだぞ、お姉ちゃんが言ってんのは。