スポーツ中継の実況として活躍したテレビ朝日・三上大樹アナウンサーが10月5日に亡くなったことが8日、報じられた(享年38)。死因についてテレビ朝日は「病死ですが、詳細については差し控えさせていただきます」と答えるにとどめたが、SNSでは哀悼の意を示す声が上がる一方で、「具体的な病名は何なのか」と、死因が明確にされていないことにモヤモヤするコメントも多数書き込まれた。
「ご遺族の意向ですから仕方ないことですが 何か腑に落ちない気持ちはあります。特に三上アナの実況に慣れ親しんできた視聴者として本当のことが知りたい人は多いと思います」
「プライバシーに関わることだから、病名を明かす義務はないけれど、38歳とまだ若いのに短期間で死に至る病気が何だったのかすごく知りたいです」
芸能人が亡くなったり病気を患ったりした時、病名を知りたがる書き込みは急増する。そうした“知りたい欲”に応えるかのように、これまでにも「自殺」「急逝した」「突然亡くなった」「体調不良」などといった報道があると、必ず“原因は何?”といったまとめ記事が量産され、アクセスを稼いできた。
また「病名が明らかではないからたくさんの人がモヤモヤした」最近の例としては、2023年7月、「体調不良」を理由に休養するとそのまま長期化し、今年8月に退社した元フジテレビの渡邊渚アナ(27)がいる。
渡邊アナは今年10月になってPTSD( 心的外傷後ストレス障害)だったことを明かしているものの、休養後はベッドに横たわり、げっそりとやせている写真が投稿されるばかりで、昨年11月のインスタグラムのストーリーでは「人生のリセットボタンがあるならば、私はすがるように押しただろうに」と後悔の念を述べ、ファンを心配させた。
もちろん本人および近親者が言いたくないのであれば、それが最大限に尊重されるべきだが、SNS上にはモヤモヤが広がり続ける。ネットの炎上やユーザーの感情について長らく分析してきたネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、こうした”モヤモヤ“を抱える側の心理として「どう受け止めていいかわからないからでは」と考察する。