グルメ1:小田原かまぼこ発祥の店 鱗吉(うろこき)
小田原の名産品として有名な「蒲鉾(かまぼこ)」。鱗吉は小田原で最も古いかまぼこ屋とされ、創業は江戸時代の1781年という老舗です。板にすり身を乗せて蒸す小田原式のかまぼこを作り始めた小田原かまぼこ発祥の店ともいわれています。
この鱗吉の先祖は、北条氏の家紋である三つ鱗の一部を賜ったという言い伝えがあるのです。三つ鱗を受け継いだ唯一のかまぼこ屋ということで、のれんにも三つ鱗が描かれています。
この近辺は戦国時代から漁村だったといわれており、江戸時代にも魚や船に関わる家が多い地区でした。ですから、現在は別の場所に店を構えているかまぼこ屋も、もとはここで商売をしていた店が多いそうです。
この鱗吉の店先には椅子と囲炉裏があり、その場で練り物を食べることができます。おすすめは、店舗での飲食限定の「じねんじょ棒」。こしょうがぴりっときいて、うまみのある魚肉の中には自然薯のふわっとした食感を感じ、あつあつだからこそ味わえる美味しさです。
神奈川の地酒や地ビールも揃っているので、美味しい練り物をつまみに「ちょっと昼飲み」も粋ですね。お土産にうってつけの蒲鉾や伊達巻なども購入できます。駐車場もあるので、自家用車での来店も可能です。
グルメ2:ういろう
小田原城の一部かと間違えてしまいそうな立派な店構えの「ういろう」は、和菓子と薬の2つを販売しています。というのも、元々ういろうは薬であり、室町時代の頃に接待で出していたお菓子の方も知られるようになったといわれているのです。
さらに、薬の製法は一族の限られた人にしか伝えられていませんが、菓子は職人を雇って製造していたため、そこから各地へ広がっていったとも考えられているそうです。
ういろう当主の家は京都にありましたが、北条早雲に招かれて移り住んだといわれています。実際に小田原でういろうを継ぐ宇野氏は戦国時代の古文書にも登場し、北条氏の家臣としても名を連ねていた家です。
そんなういろうの歴史がわかる展示室「外郎(ういろう)博物館」もあり、店員さんに声をかければ奥の展示室へ案内されます。明治18年建築という蔵の中に、代々受け継がれてきた調度品、京の祇園祭や歌舞伎との関わりや、敷地内から発掘された戦国時代の遺物など、ういろうの歴史を語る資料を見ることができるのです。
店内にはういろう以外の和菓子も販売されており、カフェもあります。小田原駅前にある支店でもういろうの購入やカフェが利用できるので、電車で来て時間がない人にも助かりますね。
戦国時代・お城ブームで人気の小田原
戦国時代は、大河ドラマなどのテレビやゲームでも取り上げられることが多い人気の時代。歴史ある城下町の小田原も、天守閣の改修がされたこともあり、戦国時代が好きな人にとってもさらに魅力ある観光地となっています。そんな小田原の観光スポットの中でも、今回は戦国大名の北条氏にゆかりのある場所を厳選し、おすすめのスポットを紹介しました。ぜひ訪ねてみて下さい!
提供:トリップノート
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