群馬県に本社を構え、北関東を中心に展開しているスーパー「ベイシア」をご存知でしょうか? 圧倒的な安さに、新鮮な肉&魚、そして思わずワクワクしてしまうような食の魅せ方が得意なスーパーです。

 東京在住の筆者は千葉県で目にして驚きました。そこで今回は株式会社ベイシアの広報、松田詩織さんに「ベイシアってなんでそんなに安いの?」と直球で聞いてみました。

◆「商の工業化」で地道に効率化、安さを実現

ベイシア
――ベイシアといえば、ヘビーユーザーから聞こえてくるのは「とにかく安い」という声。大容量のものが安いのはわかりますが、小容量のものでも安いことが評価されています。どのようにして安さを実現させているのでしょうか?

松田さん:弊社の信念は「より良いものをより安く」です。店舗運営や商品の仕入れ・開発・販売や経営姿勢に至るまでこの想いがベースとなっています。

 そうした「より良いものをより安く」を実現するために、「安さ」の部分においては効率を高める取り組みを行っています。例えば商品の仕入れ・調達・物流の観点や店舗運営、生産工場(プロセスセンター)の活用などあらゆる取り組みにおいて仕組みづくりや工夫を行っています。

 創業来、様々な取り組みを行い、ブラッシュアップを重ねています。そうして、効率性・生産性を高めることで商品の価格、「安さ」に繋げています。

◆PBの冷凍餃子12個入り193円、セルフ式カレーライスは盛り放題

ベイシア 餃子
――さらにベイシアを訪れて驚くのは、プライベートブランドのコスパの良さです。

 冷凍食品の焼売は一般的な焼売の1.5倍ほどのサイズのものが6個入りで193円、冷凍餃子は12個入り193円とかなり安い。さらに、店内には同じカテゴリー内で幅広く商品が並ぶなど、品揃えがかなり豊富な印象です。

松田さん:弊社の商品開発の部署はただ開発だけを行うのではなく、“生活者目線に立つ”ことを意識して原料・物流・倉庫・販売に至るすべてに関与することを大事にしています。生産者や取引先ともお話をしたり、工場で製造の様子を見たり、試作品は従業員にも試食してもらうなどしています。