STARTO ENTERTAINMENTに所属するアイドルグループの2025年度公式カレンダーのリリースが発表された。公式カレンダーの復活に多くのファンが歓喜し、さらに出版社とのズブズブ関係の象徴だった「カレンダー利権」が消滅したことも好意的に捉えられている。だが、Snow Man、SixTONES、King & Princeといった人気グループのカレンダー発売が告知されなかったことで複雑な声も上がっているようだ。

 公式カレンダーの発売は、アイドル誌を中心にした各雑誌のSNSアカウントで16日に一斉に告知された。なにわ男子は「Myojo(明星)」(集英社)、Travis Japanは「anan」(マガジンハウス)、Aぇ! groupは「WiNK UP」(ワニブックス)、ジュニアは「POTATO」(ワン・パブリッシング)、関西ジュニアは「Duet」(集英社)からカレンダーを発売するという。

 以前は週刊誌などを出版している版元が持ち回りでカレンダーを担当し、2023年度版は「週刊女性」の主婦と生活社からSexyZone(現timelesz)、「FLASH」の光文社からジャニーズWEST(現WEST.)、「FRIDAY」の講談社からSnow Man、「週刊新潮」の新潮社からSixTONES、「女性セブン」の小学館からなにわ男子などといったように計9社からカレンダーが発売されていた。

 このような形式は、旧ジャニーズ事務所の幹部でメディア担当だったS氏がメディアコントロールのために生み出した「カレンダー利権」といわれていた。大きな売上が見込めるカレンダーの販売権利を出版社に与える代わりに、週刊誌でのスキャンダルの扱いに「忖度」を求め、ポジティブなニュースは大きく報じてくれるように操作していたといわれる。

 昨年はジャニーズ性加害問題の影響で公式カレンダーの発売が見送られたが、復活後はアイドル誌からの発売にすることで「カレンダー利権」とは無縁の形になるようだ。旧ジャニーズからSTARTO社に移行したことで健全化したといえそうで、これはファンにも好意的に捉えられている。