静岡県伊東市に本社を置く和菓子製造販売の石舟庵は、ハロウィーンに合わせた地産商品として、函南産「箱根西麓三島野菜」のカボチャを使った菓子2種を、10月19日(土)〜31日(木)の期間限定で販売する。
函南産カボチャを使った新商品を開発
石舟庵は、伝統を大切にしながらも、常に新しい挑戦に取り組んでいる。これまでも、ニューサマーオレンジやダイダイなど伊豆の柑橘、西伊豆産の桜葉、下田で採取したハチミツなど地元の自然が育んだ素材を生かした和菓子を作ってきた。
現在は、「JAふじ伊豆」と連携し、箱根連山の西麓の高原で育つ「箱根西麓三島野菜」を使った和菓子づくりを進めている。今回、同社がちょうどカボチャを使った菓子の開発を進めていたタイミングで、「箱根西麓三島野菜」として函南町でカボチャを栽培する「JAふじ伊豆」カボチャ出荷グループの田中農園より声がかかったことから、函南産カボチャを使った商品の開発をスタートした。
試作をしたところ、これまで以上に香り高いカボチャの菓子ができたことから、新商品への採用が決定。ハロウィーンの時期に合わせて、家族でカボチャの菓子を味わいながら地元の風物を知ってもらいたいという思いで開発したという。
スイカ農家が作った糖度の高いカボチャを使用
「坂もの」と呼ばれて高級野菜として愛されてきた「箱根西麓三島野菜」は、豊富に湧き出る富士山の湧水、豊潤な土壌、日当たりの良い斜面など、野菜づくりに適した恵まれた環境で育っている。
今回採用したのは、スイカ栽培が有名な函南町で長くスイカ農家を営んできた田中農園が作った糖度の高いカボチャだ。
田中農園は、40年ほど前にスイカ畑の空いたスペースを使ってカボチャ栽培をスタート。スイカ栽培のノウハウを取り入れて栽培するカボチャは糖度が高く、とてもおいしいカボチャに育つ。日当たりが良く肥沃な畑で、有機堆肥と最低限の消毒で育てられている。