Chocolate Timesは、「日本酒×チョコレート」の可能性を世界に発信する新ブランド「Tatsunori Sato」の第一号店をオープンするため、クラウドファンディングに挑戦中だ。

ショコラ×日本酒の唯一無二のブランド


「Tatsunori Sato」は、ショコラティエの佐藤辰則氏が立ち上げたチョコレートブランド。佐藤氏は、高級ショコラ専門のOEM会社や、ショコラの歴史が深い「銀座和光」のアトリエ等で17年間、ショコラ一筋で腕を磨いてきた。

数多くのショコラに関わるなかで、佐藤氏は「自身の目指す究極のショコラを発信したい」「大好きな日本酒の魅力を、チョコレートを通じて国内外へ発信していきたい」と思うようになり、2023年、自身のブランド「Tatsunori Sato」を立ち上げる。「Tatsunori Sato」は、ショコラ×日本酒のこれまでにない唯一無二のブランドを目指していく。

なお、佐藤氏は自他ともに認める「チョコレートマニア」であり、「日本酒マニア」でもある。日本酒好きが高じて唎酒師の資格も取得している。

歴史的な景観が残る地から世界へ発信

「Tatsunori Sato」第一号店は、油長酒造敷地内の古民家倉庫を改装した店舗になる予定だ。

今から約10年前、奈良の油長酒造が醸す「風の森」を飲んで衝撃を受けた佐藤氏は、「風の森を使ったチョコレート作りたい」と考え、その思いを油長酒造に伝えた。

その時は丁寧に断られたが、2023年、「Tatsunori Sato」を立ち上げるタイミングで改めて油長酒造に「ショコラを通して、世界に日本酒の魅力を伝えたい」と伝えたところ、13代目当主の山本長兵衛氏より、「風の森」という名のチョコレートの製造許可を得た。


油長酒造がある御所市は、歴史的な景観がそのまま残る地域。高齢化や人口減少が進んでおり、空き家になってしまった家も目立つものの、街を守ろうと立ち上がった人たちが古民家を改装し、この街並みが後世に続くよう交流の場を増やしている。