人のウソを聞き分けることができる特殊能力を持つ鹿乃子(松本穂香)と貧乏探偵・左右馬(鈴鹿央士)がコンビを組んで事件を解決していく1話完結型のミステリー『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)も第2話。
昭和初期の街並みを再現したセットとレトロな雰囲気で月9らしからぬ、ほのぼの路線ですが、原作コミックの再現度も高く、なかなか良い感じです。
振り返りましょう。
■これはいい伏線回収
人のウソが聞き分けられる能力によって生まれ育った村では周囲から気味悪がられ、居場所のなかった鹿乃子さん。奉公に出て出会った探偵の左右馬はその能力を「便利だ」と言って、探偵助手として働くことになりましたが、今回はそんな鹿乃子に、探偵助手としての初めての仕事が舞い込みました。
大家のお使いで、お金持ちの藤島家に届け物に上がった左右馬と鹿乃子。先日、鹿乃子が道端でフラフラしていたところ藤島家の運転手が運転するクルマにはねられそうになったことがあり、藤島家の主人である幸弘(杉本哲太)、娘の千代(片山友希)、運転手・耕吉(宮崎秋人)とは顔見知りです。
無事に届け物を終え、貧乏探偵コンビが出された高級カステラに狂喜乱舞していると、そこに頭から血を流した運転手・耕吉が駆け込んできます。
いわく、娘の千代が観劇に訪れた劇場で誘拐された。耕吉の手には、犯人たちから押し付けられたという脅迫状が握られていました。耕吉は、劇場内をくまなく探したが、千代の姿はなかったといいます。
ウソが聞き分けられる鹿乃子、この耕吉の一連の発言が全部ウソであることがわかってしまう。それを左右馬に伝えると、持ち前の推理力でもって耕吉のウソを突き崩していくのでした。
結果、耕吉は兄が小豆相場で作った借金を返すために狂言誘拐を企てましたが、千代を絶対に傷つけない方法を模索したために計画が中途半端になり、鹿乃子の能力と左右馬の推理によって真相が明らかになってしまいました。