ミューラル(壁画)アートカンパニーのOVER ALLsは、大谷翔平選手の壁画に「50-50超え」達成を描いてきた。記録更新のたびに数字を描き直してきたが、今シーズンはこれにて終了となる。
大谷翔平選手の壁画に「50-50超え」達成を刻む
OVER ALLsは、これまで東京・青山にある同社の本社の外壁に「吠えている大谷選手」の姿を描いてきた。
大谷選手が記録を更新するたびに描き直してきたが、史上初となる「50―50(50本塁打、50盗塁)」を達成したのを機に、壁画に本塁打数と盗塁数を加えた。
「吠えている大谷選手」を描いたきっかけは悔しさから
北海道日本ハムファイターズの本拠地・エスコンフィールドHOKKAIDOに大谷選手の壁画を描いてきたOVER ALLs。
「今度はドジャースの本拠地・ロサンゼルスで大谷選手を描きたい」。そう考え、提案書を作ってアプローチを重ねるも、交渉は実を結ぶことはなかったという。
作品が生まれたのは、その悔しさから。「ロサンゼルスが無理なら、自社の壁に描こう」と考え、同社の外壁に大谷選手を描くことになり、そこに描いたのが「吠えている大谷選手」の姿だった。
大谷選手を描いた作品のほとんどが、クールな表情をしているが、大谷選手には野球小僧がそのまま大きくなったような純粋さや一途さ、そして怒る、吠える、笑うと、人間味が溢れている。そう考え「誰も描いていない大谷選手の一面、吠えている大谷選手」を描こうと製作をスタート。
それは、ロサンゼルスで作品を描くことができなかったOVER ALLsの想いにも通じたものとなっている。
ミューラルアートカンパニー・OVER ALLsとは
OVER ALLsは“ミューラル(壁画)の力で、人々を表現者に変える”ことを目指し、全国各地で様々な作品を生み出し続けているミューラルアートカンパニー。
制作にあたっては徹底的に歴史や背景を調査し、想いを引き出すインタビューを実施し、企業が社会で、さらに組織で働く個人が伝えたい想い、歩んできた歴史を浮き彫りにして、ミューラルとして表現している。