「青い池」は、天候がよいと素晴らしい青がきらめく異世界のような場所になりますが、いったん雨が降ってしまうと池の水が濁ってしまい、水面がドブ色のように見えてしまうそう。恵さんは、残念そうに話します。

◆母親に必死に説明

母親に必死に説明
写真はイメージです。
「気候が安定している秋なら、晴天の池を見せてあげられるだろうと思いました。もともと『青い池』を知らない母は、何が素晴らしいのかさえ分かりません。慌てて青い池のお土産を売っているお店に連れて行き、『さっきの池は、本当はこんな青い色だったのよ』と必死に説明しました。母は分かったような、分からないような顔をしつつ、母が見たものとは別物の『青い池クッキー』をお土産に買いましたけど、母が見たものとあまりに違うので、半信半疑な顔でした(苦笑)」

 北海道の美瑛町や富良野は、景色を楽しむ観光スポットのため、悪天候だと楽しめるスポットが激減してしまうのです。ほとんどまともな観光ができないまま、お寿司を食べて帰ることに。

◆雨が降ると水が濁るらしい

雨が降ると水が濁るらしい
写真はイメージです。
「母は『連れてきてくれて嬉しいよ』と言ってくれましたが、美しい景色を見せられず、わたしが悔しかったです。お天気ばかりはどうにもならないとはいえ、わたし自身は毎回長期滞在なので天気のよい日を選んでこられたので、ここまでひどい悪天候にぶつかったことがなかったのです。多少悪天候でも、それなりに青く美しく見えるだろうと思っていましたが、大違いでした」

 恵さんが後から調べたところ、「青い池」は、雨が降ってしまうと、池の水が濁ってしまい、美しさを取り戻すまでに数日間かかるそうです。

◆北海道の観光は、天気に左右されるので要注意

 気合を入れて行ったのに、トホホな結果となってしまった恵さん親子の北海道の旅。ですが、これから行く方の参考になれば、とアドバイスをもらいました。

「わたしのような失敗をしないように、事前に天気予報を見ていくことをおすすめします。たとえその日が晴れでも、前日までどしゃ降りだと、水が濁っていると思います。また、帰宅してから見つけましたが、美瑛町の観光協会が『青い池』の状況を随時更新してくれているので、参考になると思います」