それ以前に、ルーリーって普段何してるんだろう。交番での話から察するに学校にも行っていないし、仕事もしていない。タマッチはダンサーだというし、スズリンはネイルの資格取るためにバイトしてるし、リサポンは高校生だけど、ルーリーはなんなの? ニートなの? ニートで、親に晩飯代1万もらって、それでスネてるようだといよいよヤバい人ってことになりますけど。

 あと、ハギャレンを守りたいというルーリーの思いをくんで結ちゃんは仲間になることを決意するわけですけど、ハギャレンを守るって何? 家に居場所がないからっていう理由でギャルやってるなら、別にさ、スズリンとタマッチとリサポンがいればよくない? ルーリーにとって友達ってなんなの? なんで組織をデカくする必要があるの? 結ちゃんはなんで納得してんの?

 要するに、この物語が始まる以前、直前までのルーリーの人生がまるで設定されてないんです。子どものころに結ちゃんの姉のあゆに助けてもらってギャルに憧れたことはわかるけど、どうやってタマッチやスズリンたちと出会って、どういう生活の中でどういう日々を過ごしてきたかというところが、まったく考えられてない。ただ結ちゃんをギャルにするための受け皿としてしか、道具としてしか考えられてない。

「ギャルって何なん?」という週で、このドラマがギャルについて全然リスペクトしてないことが明らかになったように見えました。そして、昨日は結ちゃんについて全然人物像が掘り下げられてないと書きましたが、今日はルーリーについてもまったく掘り下げられてないことが明らかになってしまった。

 ちょっとかなり、今のところ失敗していると思います。あと半年近くあるんですけど、大丈夫なのこれ。

(文=どらまっ子AKIちゃん)