その話を聞いた結ちゃん、「パラパラ教えて」とハギャレン入りを申し出るのでした。そこに現れたのは、結ちゃんのハギャレン入りに強硬に反対していたダンサーのタマッチ(谷藤海咲)。「本気なの?」と結ちゃんを詰めますが、うなずく結ちゃんの姿を見ると、みんなでパラパラの練習を始めるのでした。

 踊れない結ちゃん、かわいいです。いやでもね、あのね。

■ルーリー練習しろ

 今回はルーリーのバックグラウンドとハギャレンへの思いが語られたわけですが、そんなことなの? って思っちゃうんだよな。

 展開の発端になるルーリーの深夜徘徊ですが、そのきっかけが「親が冷たい」だったんですよね。冷たいって言っても、仕事で東京に行くということで、晩飯代の1万円も置いて行ってる。確かに態度はそっけなくはあるけど、ハイティーンの親としては役割を果たしている。

 この日はリサポンとスズリンが共に「親と食事」という予定があって、夜がヒマになっちゃった。家に帰ったらママはあんな感じだし、つい比較しちゃう気持ちもわからんではない。

 でもさ、初めてじゃないだろ、そういう日。こんなことでくじけちゃうの? って思うわけです。

 これまで、ルーリーがギャルであることの「筋金入りっぷり」が語られてきました。ゲーセンでおじさんに「クズ」って言われても、結ちゃんに「何も考えてない」って面罵されても、明るく返すのがルーリーというキャラクター、ひいては『おむすび』というドラマにおけるギャル像・ギャル観だったはずなんです。昨日今日のギャルじゃない、ギャルは生きざまであるというメッセージだけは、なんとか受け取ってくることができていた。

 それがひっくり返された感じがするんですよね。たった一晩、なんだか気が晴れない夜が来ただけで自暴自棄になって、あてもなく夜の街に出てしまうって、ナイーブすぎるんです。何年ギャルやってんだよ、と思っちゃう。ここまで描かれてきたルーリーだったら、こんな夜でもひとりで鏡の前でパラパラの練習とかするはずなんです。いちおう踊れるけどタマッチよりは踊れないわけだし、糸島のお祭りでのパラパラ披露を成功させることがとりあえずハギャレンとして今もっともやらなきゃいけないことなわけだから、練習しろ、ルーリー。