子供の誘拐や人身売買が問題になっている中国にて、近日一件の裁判が行われたと現地メディア「澎湃新聞」が報じました。
新生児を驚きの方法で誘拐した女性に対する裁判では、彼女の「子供」に対する切実な思いが語られています。
■看護師に変装して誘拐
2019年の年末、中国・貴州省の病院にて生後間もない新生児が盗まれるという事件が発生。
警察は病院側が設置していた監視カメラの情報を頼りに秀さん(仮名)という女性が犯人だと突き止めます。事件から56時間というスピード逮捕が行われました。
彼女は病院の看護師に変装して新生児を盗み出したと供述したのですが当時は動機が全くわからず、警察の頭を悩ませていたと言います。
■自身は流産を経験していた
その後、取り調べで少しずつ理由を語り始めた秀さん。
彼女は以前恋人の子供を身籠っていたものの、ある日の転倒で流産してしまったそうです。
「彼に捨てられるかもしれない…」と思った秀さんは流産の事実をひた隠しにしましたが出産予定日は近づくばかり。
そこで予定日前後に生まれた新生児を盗んで育てたらいいのでは?と思いつき、犯行に及んだと告白しました。