それで……と、マイさんは続けて、
「同棲を始めてから、外食に行くと、私がまだ食べ始めたばかりなのにも関わらず、彼の方からこう言ってくるようになったんです。
『そんなに食べれないでしょ。食べれない分俺が食べてあげるから』って。
それってちょっと違うな、と思ったんですけど、もっと違和感あったのはお会計で、彼は私の分も含めて軽く1.5人前食べてるのに、その分多く出すとかしないんです。私から『食べて』って言ってるときは気にならなかったんだけど……」
◆彼からのプレゼントは毎回お菓子
家で彼と食事をするときは、自分の分は少なめに――そんなマイさんを見ている彼なので、外食時の料理の量がマイさんにとって多すぎると感じることに違和感はありません。しかし、マイさんの気持ちとしては複雑なものがあったよう。自分を可愛く見せるための少食アピールが、次第に彼への不満を募らせるきっかけとなってしまったのでした。
「思い返すと、彼からもらうプレゼントって毎回お菓子だったんですよ。私は、彼の好きなブランドの財布とか、彼が欲しがってたちょっといいヘッドフォンを贈ったりしてたんですけど、彼からは毎回、ちょっといいお菓子。
なんかこれも、モヤモヤしましたね。もちろん、プレゼントは金額じゃないですけど、さすがに金額の差が大きすぎるというか……」
彼としては、てっきりマイさんが甘いものが好きだと思い、よかれと思って贈っていたのかもしれません。そもそも、少食のフリをしたことから全ては始まっているような気もしますが。
◆「あんなに食べたのにまだ食べたかったの?」
そんなある日のデートでのこと。彼と夕食を食べに行ったレストランで、マイさんは思い切って料理をすべて平らげることにしました。とはいえ、量はいたってふつう。デザートを食べ始めたところで、彼からは「よくそんなに食べられるね」と想定外の発言が……。