きちんと計画を立てたはずなのに、予定どおりに進まない。私ってだらしない。なんて、つい落ち込んでしまいがち。でもそれは、あなたの「性格」のせいではないのです。
『自分の時間をとりもどす 時間管理大全』(主婦の友社)は、時間を管理するための「しくみ」を学べる本。著者は「りんりん」こと臨床心理士の中島美鈴先生です。
◆どうやったらうまく時間を扱える?
時間管理のつまづきを解消するために、必要なのは4ステップ。「スタート・プラン・モニタリング・脱線防止」。簡単なコツをつかめば、すぐにでも時間を味方にできるのです。
◆4ステップを実践しよう
STEP1の「スタート」は「とりかかり」。起床して家事を開始する、昼食後に仕事を開始する、といった最初の一歩です。
STEP2の「プラン」は「計画立て」。ノートの書き込むだけではなく、頭の中で手順を考えることも計画立てです。
STEP3の「モニタリング」は「進捗を気にして」。物事の進み具合を考慮し、調整していくことで〆切時間に間に合うのです。
STEP4の「脱線防止」は「やりぬく」。他に気を散らさず、集中して時間内に最後までやりぬきます。
STEP1~4までの頭文字を組み合わせたのが、「すーぷもだ」。あなたの苦手なSTEPはどれなのか、検証していきましょう。
◆あなたの「つまづき」は何なのか
なぜかスタートダッシュが苦手な人、スマホやパソコンでつい脇道に逸れてしまう人。なぜあなたは時間泥棒にひっかかってしまうのでしょうか。
新たな課題に取り組む時、ダイエットなどの目標をかかげた時、なかなか実行できない。「スタート」は膨大(ぼうだい)なエネルギーを使います。おまけに、不安や面倒くさいといったネガティブな感情も同時に沸き上がってきませんか。