「思い切って『もう少し中央に駐車してもらえないか』という趣旨のメッセージをA4のコピー用紙に書いてフロントガラスに貼ってみたんです」

とりあえず迷惑をアピールしてみる
 人の車に勝手に張り紙をするのは非常識にも思えますが、感情のままに行動してしまった瑞穂さん…。ベランダからちょうど駐車場が見えるそうで、張り紙に気づいてもらえないかちょくちょく監視していたそうです。

「結局その日は気づいてもらえず、私もあきらめて監視はやめました。どうやら頻繁に乗り回していそうになく、見た目の通り趣味の車なんでしょうかね」

◆隣人にとった対応で被害者のつもりが加害者に?!

 それから3日ほど経ったある日、事態は急展開を迎えます。

隣人にとった対応で被害者から加害者に?!
「何気なくベランダから外を見たら張り紙がないんです! 思わず見に行こうとして玄関ドアを開けようと思ったら、ポストに一通の手紙が入っているのに気づいて。直感で、あの車の持ち主かも!と思いました」

投函された封筒を開封し、瑞穂さんは仰天したそうです。

「『ウチの車のフロントガラスには最高級のコーティングがしてある。お宅の張り紙のせいでコーティングが剥離された』という趣旨の手紙と10万円の請求書が入っていたんです」

 スポーツカーの持ち主からしてみれば、きちんと駐車場の枠内に止めていたのに、勝手に張り紙をされれば頭にきますよね。

◆トホホ、敷地外の駐車場に移ることに

トホホ…敷地外の駐車場に移ることに
「すごく悔しかったですよ。だってもともとはあっちが悪いんだから…。でも10万円なんて払えないし、ネット見たらたしかにそのようなフロントガラスのコーティングはあるって書いてあるし、裁判沙汰とか大きなことになっても嫌なので、後日謝罪文を相手の方のポストにいれたんです」

 その後、瑞穂さんは夫と相談し、結局敷地外の駐車場に移ることにしました。

 数日後、幸いにも瑞穂さんのその対応の結果、請求は取り下げるするという手紙がポストの中に入っていたそう。