一方、セカンドハンド店や古着屋は急増しています。もう既に作られた洋服なら安く簡単に、どこの街でも手に入ります。もちろん新しく生地を買うよりずっと安い。これを使ってリメイクすればいい、それはわかっていました。
けれども新しく一から何かをデザインして作るのと、もう既にあるものから別の何かを作るのでは、考え方が全く違うのです。
学校ではリメイクの仕方など習いません。指導されるのは生地の地の目を通すこと、柄合わせをすることです。となると、リメイクは二の足を踏んでしまいます。
しかし先日インスタグラムで、リメイクを得意とするトレーシーという女子を見つけました。彼女はニューヨークのFIT(ファッション工科大学)の卒業生なので、作り方もしっかりしています。
トレーシーは工業用ボディを使って形を作り、パターンを起こして裁断、自分で縫製して、古着から新しいドレスを作る様子の動画を次々にアップしています。それを見ながら、そうか、こうやればいいんだと、少しわかったつもりになったので、早速トレーシーを真似して、私もリメイクしてみることにしました。
◆きれいなレースの古着のスカートを使ってキャミソールに
見つけたのはきれいなレースの古着のスカート。先月使ったヘンプの生地がまだ少し余っていたので、その生地とレース生地で何かできないか、まずはボディに生地を当てながら考察。そこで思いついたのが、黒い短いトップつきのレースキャミソールです。
それまでも、要らなくなった服からポーチやクッションカバーは作ったことがありましたが、服から違う服を作るのは初めてです。これは想像していた以上に難しい。