共創出版は、このどちらの手法でもなく、届ける読者の目線に立って著者と出版社が双方に協力するもの。費用や出版にかかるノウハウや専門性も分担する手法をとり、著者の書きたいテーマと独創性を尊重しながら、出版社特有の編集やデザイン、流通ルートの確保など専門性の高い分野を出版社が分担するという独特のモデルで、より「著者が書きたいテーマ」と「読者が読みたいもの」がぴったりとくる出版方法となっている。

「正直に読者の人たちに自分の思いを伝えたい」と感じていた、「潜在意識のちびちゃんワーク」著者の斎木さんも、「共創出版」のコンセプトに共感し、今回ハレル舎から本を出版。出版にあたっては、内容だけなく、本の表紙のデザインやタイトルなども斎木さんと納得いくまで打ち合わせを重ねて完成に至った。

「こんな本が読みたかった!」を目指す

編集者 平田美保さん(左)、デザイナー 春山はるなさん(右)

週に一度、国立市で行う本づくり相談会の様子

ハレル舎は、「子どもの頃、夢中になって読んだ児童文学のような世界をリアルに作りたい」との想いから、デザイナー・春山はるなさんと編集者・平田美保さんの2人組が設立した出版社だ。

神社周年記念誌を制作。出版記念講演会の様子

飲食店とコラボしたイベント出店の様子


紙媒体離れが進むなか、ハレル舎は、「編集」の視点と、思いをすぐに形として反映することができる「デザイン」という双方の力で、読者が「こんな本が読みたかった!」という世界観を目指していく。

著者と出版社が双方で制作する「共創出版」で誕生した書籍「潜在意識のちびちゃんワーク」を、この機会に手にとってみては。

ハレル舎:https://hareru-sha.com
潜在意識のちびちゃんワーク:https://hareru-sha.com/info/chibichan-work

(江崎貴子)