人気漫画『カモのネギには毒がある-加茂教授の人間経済学講義-』(集英社)が、にわかにクローズアップされている。

 同作は、ドラマ化もされた『LIAR GAME』(同)の作者である甲斐谷忍氏と『クロサギ』、『正直不動産』(共に小学館)の原案を担当した夏原武氏がタッグを組み、22年から「グランドジャンプ」(集英社)で連載がスタート。

 悪者たちの巧妙な手口により搾取されている弱者、いわゆる「カモられている」人々を救うため、世界的な天才経済学者の加茂洋平が持ち前の経済理論を駆使し、新型マルチ商法やシニア向けビジネス、地方創生など、さまざまな分野で“カモろう”とするペテン師たちを倒していくというストーリーだ。

 テレビ誌ライターは明かす。

「9月30日に、日本テレビが来年4月期に予定していた連続ドラマの制作を中止したと発表。原作者との調整が上手くいかなかったことが理由とされていますが、一部報道によると、このドラマの内容が“天才経済学者がペテン師を逆に騙す”というものだったことから、多くの漫画ファンが『制作中止になったドラマは“カモネギ”に違いない』と話題になっています」

 日テレといえば、昨年放送の連続ドラマ『セクシー田中さん』(小学館)での原作改変トラブルが記憶に新しいところで、今回の発表を受けて“カモネギ”のファンからは安堵の声が出るとともに、前述のトラブル以外の要因も指摘されているという。

「甲斐谷作品では、すでに『新・信長公記~ノブナガくんと私~』が22年7月に『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』として同局でドラマ化されています。しかし、当時民放GP帯初主演となったKing & Princeの永瀬廉を引き立たせるためか、知能戦が見どころの原作が永瀬の“イケメン演出”に大幅改変されることに。結果、視聴率も同クールでワースト2位となる平均世帯視聴率4.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という結果となりました。こうした事情を見ても、今回の“カモネギ”の制作中止に影響を及ぼしているのではないかという辛辣な意見もあります」(前出のテレビ誌ライター)