けっこうな言い草ですし、ギャルたちも一瞬「はぁ?」となりますが、ルーリーは即座に切り替えて「とりあえずプリ撮ろう~♪」とアゲ~な提案。すぐに空気をとりなして見せます。

 ルーリーがこういうタフさを見せるのは、今回が2回目です。第4回、結ちゃんに面と向かって「みんなどうせ悩みなんてないやろ」と暴言を吐かれた際にも、その言葉を否定することなく、アゲ~なテンションで乗り切っていました。

 その後、平日は書道部、週末はギャル活動をすることになった結ちゃん。書道のほうはイケメンのご指導もあって楽しさを理解し始めますが、ギャルにはやっぱりどうにも馴染めません。

 そんな折、結ちゃんの地元・糸島でお祭りが開かれることになり、ハギャレンがその場でパラパラを披露することになったといいます。しかも、そのお祭りにはテレビの生放送が入るという。当然、参加を固辞する結ちゃんですが「ギャルメイクすればバレない」と説得されたうえ、ルーリーに「家にギャルプリを送り付ける」と脅されてしまって、次回へ。

 家ではパパ(北村有起哉)が心配してるし、パパとおじいちゃん(松平健)は険悪だし、なんだかいろいろめんどくさい感じです。

■みりちゃむが浮いてる

 やっぱり発声とか、セリフ回しという面で、俳優経験のないルーリー役のみりちゃむが浮いて見えます。NHKの朝ドラという世界観に、ひとりだけ溶け込んでないように見える。

 この溶け込んでなさが、むちゃくちゃ効果的な演出になっているように思うんですよね。そもそもギャル以外にとって、ギャルというのは異物なわけです。その異物感に、なんともいえないリアリティが現れているように見える。

 上記、ルーリーがパッと切り替えてアゲ~♪になった2つのシーン、結ちゃんの物言いがあまりにひどくて、画面に緊張感が走るわけです。ほかの3人の役者がやってるギャルは、やっぱりそれなりのリアクションをしている。そういう中で、ルーリーが「アゲ~♪」とやると、そこに緊張と緩和が生まれるんです。