青森県三戸町では、ティファナ・ドットコムが提供する「AIさくらさん」を導入し、AIとマイナンバーカードを活用した「書かない窓口」を、10月1日(火)より始動した。
この取り組みは、内閣府の「デジタル田園都市国家構想交付金」の採択事業。地方創生とデジタル化の融合による新しい地方の未来像を描く国家戦略の一環であり、三戸町の取り組みが全国の自治体のロールモデルとなることが期待されているという。
さまざまなシーンで活躍する対話型AI「AIさくらさん」
「AIさくらさん」は、導入先での登録・チューニング作業なく利用できる対話型AI。「あなたの隣にAIさくらさん。仕事も幸せも、一緒に。」をコンセプトに、AIさくらさんとの対話を通して企業や自治体のDX推進をサポートしている。
その特徴としては、ChatGPTや画像生成AIといった最新のAI技術を搭載していること、AI関連特許や品質保証・クラウドセキュリティなど各種ISOを取得していることなどが挙げられる。
現在は、駅や商業施設、Webサイト、電話でのAI接客・アバター接客など、大手企業、自治体、公共交通機関といったさまざまな業種・シーンで活用されているのだそう。
「AIさくらさん」が三戸町役場で担うこと
三戸町役場において「AIさくらさん」は、住民がマイナンバーカードをカードリーダーに通すだけで、氏名や住所、生年月日などの必要情報を瞬時に読み取り、各種申請書を自動作成・印刷する。また、手続きに必要な情報を適切に判断し、次の手続きへの案内も自動で行う。
これにより、住民は申請書作成の手間から解放され、役場での手続きが劇的に効率化するだろう。
ちなみに、ティファナ・ドットコムの調べでは、「AIさくらさん」導入により、手続き時間を従来比で約70%削減可能。また、導入自治体平均では、職員の業務効率が約40%向上するという。