キイチは勤めていた警察を辞め、ユキはその能力を生かして天才ハッカーとなり、5年間にわたって独自に父の仇を捜していました。ネットに詳しくてパソコンを使えるユキはまだしも、キイチがどうやって食っていたのかわかりませんが、とにかく兄妹は父の仇を撃つべく、復讐に人生を投じていたわけです。
とある詐欺事件をきっかけに、警察のお世話になることになった兄妹。そこで、父が実は巨大詐欺組織「幻獣」に潜入捜査官として潜り込んでいたことを聞かされ、上層部から父の跡を継いで潜入捜査官になることを打診されます。一度は拒否したキイチでしたが、妹のハッカー・ユキが刑務所にブチ込まれるのを避けるため、捜査に協力することにしました。
キイチが「幻獣」の募集する闇バイトの面接に赴くと、そこにはキイチのスマホをハッキングして情報を知ったユキの姿が。なし崩し的に、兄妹2人で詐欺集団に協力することになりました。
「幻獣」には、その組織の頂点である「鳳凰」の下に「青龍」「朱雀」「白虎」「玄武」という4人の幹部がいます。キイチたちが今回、参加することになったのは玄武の手下であるミナミ(入山杏奈)のチーム。ちなみにこのミナミから400万を掠め取ろうとした末端のチンピラ2人が、例のコンプレッサー銃で始末されたりしていました。下手を打つと、兄妹もアレでやられることになるわけです。
ミナミに渡されたマニュアル通りに、闇金相手に詐欺を実行しようとする兄妹でしたが、見事に失敗。今度は闇金に捕まってしまいました。しかしキイチはミナミたちについて口を割らず、さらに闇金連中が実はミナミの仕込んだ人間であることを見破ります。
この一連、ミナミが「口の堅いメンバー」を選出するためのテストでした。見事、テストに合格して「幻獣」の末端に潜入することに成功した兄妹。その瞬間、ユキは「潜入った(はいった)……」とつぶやくのでした。
アジトに集められた兄妹たちは玄武に面通しされることになりますが、玄武は警察署の防犯カメラ映像(たぶん簡単に手に入るのでしょう)から、兄妹が警察に捕まった翌日に闇バイトの面接に来ていたことを看破。キイチの背後に、コンプレッサー銃の始末屋が立つのでした。