Profile

Profile /1978年生まれ。「青の時代」でドラマデビュー。その後「動物のお医者さん」で初主演を務める。以降、映画、テレビ、舞台などで多岐にわたり活躍。近年では11月1日(金)公開の映画『十一人の賊軍』に出演するほか、2025年放送開始の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」への出演も決定している。

驚きに満ちた舞台を体感してほしい。

2022年よりロングラン公演を続けている舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の総観客数が100万人を突破。専用劇場でのストレートプレイとしては日本初となる快挙を成し遂げた。そして、2024年7月から上演されている第3期キャストでハリーを演じるのは吉沢悠さん。「この役を絶対にやりたい」と切願したというその理由から伺った。

「ハリー・ポッターは世界中で愛されている作品です。その中のハリー役を演じられるチャンスなんて滅多にありません。しかも演じるのは37歳になった大人のハリー。自分の年齢を考えても、このハリーを演じられるのは今がベストタイミングであり、最大のチャンスだと思ってオーディションに挑みました」

そして見事ハリー役を射止めた吉沢さん。稽古が始まるまでの時間はハリー・ポッターの世界観を理解することに時間を費やしたのだとか。

「まずは映像でハリー・ポッターシリーズを全作観返しました。ファンタスティックビーストも含め、魔法界で起こってきた出来事を自分の中で整理しながら、わからないことがあれば観返すということを繰り返しました。演じるハリーは37歳ですが、そこまでの成長過程を知った上で人物像を理解したかったんです」

ロンドンのパレス・シアターにも足を運びイギリス公演も観劇されたそう。

「イギリス版でしか観ることができないシーンがあるのですが、それを観たことで世界観が広がりました。何よりハリー・ポッターシリーズを生み出した国の空気感を感じることができて良かったです。劇場を出てもまだハリーの世界が続いているような街の雰囲気や、紳士的な人たち。街を歩いていても自然に誰かに手を差し伸べたり、素敵だなと思える場面にあらゆる所で出会うんです。そんな素敵なイギリス人の気質を数日間という短い間でしたが感じることができたのは大きな収穫になりました」