◆高年収のはずが、想像以上の倹約っぷり
夫は子どもが生まれて喜んではいましたが、ベビーグッズなども「必要ない」と最低限のものしか用意したがらず、レジャーなどにも消極的。習い事なども「必要ない」と言って渋っていたそうです。
「子どもが小さいうちにいろいろな場所に連れて行ったり、習い事などもさせてたくさんの経験をさせたいと思っていたので、仕事をやめる選択肢はありませんでした。外食や外出費用はわたしが出すと言えば、夫は文句がないようです。出かけるのもあまり好きではないので、わたしと子どもの2人で遊びに行ったりしています」
あまり協力的ではない夫に残念な思いを抱きつつ、仕事と育児の両立で頑張ってきた吉田さんはこう語ります。
「父の姿を見て、パートナーはお金にきっちりしていることが最重要と思っていましたが、『楽しくお金を使う』ことも大事だと思いました。生きてるうちにいろんな経験をしたいと思うわたしは、好きなことにお金を使うことは『お金に替えられない価値』です。夫とはそのあたりの価値観が合わず、残念だなと思います」
結局吉田さんが働くことで夫婦関係を継続していますが、お金の価値観が合わないと結婚生活は苦労するので、これから結婚を考えている人は事前によく話し合ったほうが良いと語ってくれました。
お金の話はとても大事なだけに、価値観のすり合わせが重要ですね。
<文/塩辛いか乃>
【塩辛いか乃】
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako