22年11月4日、当時キンプリメンバーだった平野、岸、神宮寺がグループ脱退と事務所からの退所を宣言した後、SNS上で広まった「キンプリ構文」。平野が公式モバイルサイトの有料ブログで“縦読み”メッセージをつづっているとする平野ファンが、「待ってこれ」「手震えるんだけど」とXで指摘したところ、拡散されることに。

「この平野ファンは、ブログの一部文字に赤い丸をつけ、“縦読み”をすると『かなしいなてはなすの(悲しいな手離すの)』というメッセージになると主張。しかし、Xで拡散されると『こじつけ』といった否定意見も噴出しました。こうした経緯から、『待ってこれ』『手震えるんだけど』のフレーズとともに、自身に都合のよい解釈をした文章をセットで投稿する形式は『キンプリ構文』と呼ばれるようになったんです」(男性アイドルに詳しい記者)

 前述のアサヒビールのポストは、この「キンプリ構文」を連想させる表現だっただけに、「大企業がこんなふうに有料ブログのことをイジるのはとても悲しい」「キンプリの分裂騒動をネタにするってどんな神経してるの? どれだけの人が傷ついたと思ってるの?」「アサヒビールは買わない」と批判的なコメントが相次いだ。

 アサヒビール側が一連の背景を把握した上でPRに取り入れたのかどうかは定かではないが、「知ってる上でやったのなら、なおさら悪い」「炎上商法?」などとキンプリファンからは不快感を訴えるコメントが続出。巻き込まれた側の吉沢、橋本にも同情の声が集まっている。

アサヒビール、「配慮に欠けた表現」と謝罪しX投稿を削除

 一方、そもそも「手震える」のワードが不適切との指摘も。アルコール依存症の患者は、アルコールが体から抜けた際に「手が震える」といった禁断症状が出るとされ、アサヒビールのホームページ内にある「アルコール依存症の症状」というページでも同様の解説が載っている。

 そのためネットユーザーからは「ビールの広告で『手震える』とかありえない」「アルコール商品で『手震える』の一言がマズイって、社内の誰も思わないのが激ヤバ」「アサヒのお酒を飲むと“アル中”(アルコール中毒)になって危険だよってこと?」と厳しい指摘も上がっていた。