「インタビューの中で、スタッフ2名の性加害について聞いていると答えた東山社長は、BBCの記者から『その情報は、あなたたちから警察に提供すべきでは?』と問われながらも、『法的なことを考えると僕らには権限がないと思います』と答え、その対応を批判されています。事情通の間では、元スタッフの1人は東山社長のマネジャーだった男性と噂されていますが、スマイル社は、関係者のプライバシーを理由に『回答は差し控える』と答えるだけ。事務所の身内を守ろうとする隠蔽体質は変わりません」(前同)

 スマイル社が被害者救済に動く気配がないため、9月3日、市民団体「ジャニーズ問題の早期解決を望む市民の会」が、ジャニー氏ほか、元スタッフの捜査を求める署名1万3733筆を警視庁赤坂署に提出しているが、その頃、東山社長がメジャーリーガー大谷翔平選手の試合を現地観戦する現場が目撃され、さらなる批判を集めている。

「9月5日(現地時間4日)、東山社長が、妻で俳優の木村佳乃と、『STARTO ENTERTAINMENT』社の福田淳社長と共に、ドジャース対エンゼルス戦を現地のVIP席で観戦している姿がMLB中継に映り、テレビ観戦していた視聴者にもバッチリ“目撃”されました。ちなみに、彼らが目撃されたVIP席は1シーズン25万ドル(約3600万円)とも言われています。補償問題が終わらないなか、庶民感情を逆撫でしたのは間違いないでしょう」(女性誌記者)

 1年前の謝罪会見に出席した東山氏は、ジャニー氏の性加害について「人類史上、最も愚かな事件」と断罪。「今後はこの事実に真摯に向き合うため、年内をもって、表舞台から引退します。今後は人生を懸けてこの問題に取り組んでいく覚悟です」と被害者への補償と再発防止を誓っていたがーー。

「『当事者の会』の解散が決まったことで、肩の荷が下りたと思ったのかもしれませんが、まだ被害者救済も、旧ジャニーズ再生も始まったばかりです。被害者の痛みがわからないようであれば、スマイル社は東山社長を解任してでも、真剣に補償問題に取り組むべきではないでしょうか」(前同)