今年も豊富な顔ぶれがそろった秋ドラマ。すでに放送が始まっている『スノードロップの初恋』(フジテレビ系)、『3年C組は不倫してます。』(テレビ朝日系)を皮切りに、各局がしのぎを削ることになる。
では、現段階での視聴者の期待度はいかほどか。ここでは、放送時間帯や裏番組が関係ない配信サービス「TVer」のお気に入り数を基準に、ランキングトップ5をピックアップしてみた。なお、ここでは期待度を測るためシリーズ続編作品は除いて、新作にだけに絞っている。
■5位『全領域異常解決室』(フジテレビ系)19.6万
5位は9日スタートの『全領域異常解決室』(フジテレビ系)。同局の『謎解きはディナーのあとで』や『すべてがFになる』『貴族探偵』など原作付きのミステリーで良作をドロップしてきた脚本家・黒岩勉によるオリジナル作品。「神隠し」や「キツネツキ」といったオカルトや超常現象を、「全領域異常解決室」という捜査機関が解決していくミステリーとのこと。主演が藤原竜也であることも含めて、良くも悪くも振り切ったドラマになりそうだ。
■4位『モンスター』(フジテレビ系)19.9万
4位は関テレ制作の弁護士ドラマ『モンスター』。昨年のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』で国民的女優の仲間入りを果たした趣里が「常識にとらわれず、感情を排除して相手と向き合う」型破りな弁護士を演じる。脚本は2020年の『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど』(テレビ朝日系)で向田邦子賞を受賞している御大・橋部敦子氏。橋部氏にとって女性が主人公のオリジナル作品は21年に芳根京子主演で放送された『半径5メートル』(NHK総合)以来となる。「個性的な女性」のキャラクター造形で楽しませてくれる同氏だけに、趣里演じる主人公の人物像にも期待したい。
■3位『放課後カルテ』(日本テレビ系)20.1万
3位は人気コミック『放課後カルテ』(講談社)のドラマ化作品。小学校に赴任することになるぶっきらぼうな主人公医師・牧野役には松下洸平、牧野といがみ合いながらも生徒のために協力していくことになる教員・篠谷には森川葵が配された。脚本には『医龍』(フジテレビ系)シリーズや『救命病棟24時』(同)シリーズといった医療ドラマの経験もある、ひかわかよ氏。全16巻という原作のサイズ感もドラマ化には適していそうだ。