【悲劇のヒロイン症候群の特徴】4.不幸自慢
自信の幸福話ではなく不幸話を語りたがる人は、悲劇のヒロイン症候群の症状がとても強いです。
何故なら幸福話は同情してくれないけど、不幸話ならよしよしぎゅーっと抱きしめてくれるからです。
そして大体彼女たちが語る不幸話は、九割九分話を盛っています。
大袈裟なまでに話を大きくしているのです。
例えば、彼女の家庭環境があまりよくなかったとします。
「父親がアルコール依存症で、母親といつも喧嘩していた」
―――ここまでは事実なのですが、悲劇のヒロイン症候群を患っている彼女たちは更に話を発展させてしまうのです。
「私の家庭環境はあんまりよくなくて……父さんはアルコール依存症でギャンブル三昧、母さんはいつも働いていて大変そうだった。パートから帰ってくるたびに喧嘩していたの。母さんがいないときは私、父さんにいつも殴られていた」
このようにありもしなかったことをまるで事実のように「盛って」話します。
いまのエピソードの中で本当なのは半分、残りは「こうすればみんな食いつくよね」と彼女が勝手に作った物語です。
このように「私は不幸なの」と全力でアピールしないと周囲の関心を引けない、と思い込んでいるのが悲劇のヒロイン症候群の特徴でもあり心理でもあります。
治す方法はほぼないので、接し方としては、「話が大げさだ」「嘘をついているのかも」と思ったら相手にしないことが一番です。
【悲劇のヒロイン症候群の特徴】5.私って、可哀想?
もしいきなり「あなたってかわいそう」と言われた場合どのようにとらえますか?
どういうこと、ふざけないで、と普通ならば反論するでしょう。
私はかわいそうな女じゃないと思う心理がある人は、悲劇のヒロイン症候群ではありません。その可能性は極めて低いでしょう。
悲劇のヒロイン症候群の特徴として、上記の心理とは真逆なことが挙げられます。
つまり「私ってかわいそうでしょう!ねえそうでしょう!?」と周囲に「私はとても可愛そうな女」だと思わせる心理が働けば、あなたはまさしく「悲劇のヒロイン症候群」を患っています。
「可哀想」という言葉に優越感を覚えてしまっているので、褒められるよりも同情されることのほうに快感を覚えます。
【悲劇のヒロイン症候群の特徴】6.他人の不幸に嫉妬
自分の不幸話はもっと聞いてもらいたいけど、他人の不幸話なんて聞きたくない―――これが悲劇のヒロイン症候群の症状の一つです。
彼女たちの特徴の一つに「人の自慢話はいいけど不幸話はいや」というのがあります。
普通の人の感覚なら、「どっちもあまり好きじゃないけど、どういうこと?」と思いますよね。
たとえば誰かが病気にかかって入院すると、表向きはそれに同情しますが、心の中ではその人に対して嫉妬心を燃やしています。
「病気で入院なんてあの人が弱いだからじゃないの」
「病は気からっていうじゃない」
一方で自分が病気になると、「私って可哀想でしょ?」「もっと心配して」とばかりに悲劇のヒロインアピールをします。
接し方を間違え、周囲の人がその矛盾を指摘すると、「自分はいいけど他人はダメなの」等と意味のわからない事を口走る事もあります。
つまり「不幸話は私だけの特権なの」という意味です。
自分以外の人が不幸語りをしているとそれに強く反発し、対抗心を燃やします。
そして自分の不幸話を語り始めるのです。
より不幸で、かわいそうな私をみんなはよしよしして慰めてくれるのが当たり前!
これが悲劇のヒロイン症候群の心理でもあり症状の一つなのです。
【悲劇のヒロイン症候群の特徴】7.自覚なし
悲劇のヒロイン症候群の特徴の中に、不幸話をして同情心を集めようとオーラをまき散らしているなどの症状を、張本人が自覚していないという事があります。
他人から見れば「またやってるよ」と辟易していても、本人は全く自分が悲劇のヒロイン症候群特有の心理で、周りの人をあれこれ困らせているとは、つゆほども思っていないのです。
せっかく周囲の人たちが症状を指摘しても、自分の不幸に酔っている彼女達は、その言われている意味を理解することが出来ません。
むしろ指摘の内容によっては、せっかく指摘してくれた人に対して憎悪をたぎらせるなんて事もあり得ます。
そして接し方によっては、せっかくアドバイスしてくれた人を「私にひどい事をいった●●さん」と仕立てあげててしまい、悪者にしてしまうのです。