貴方の周りに「悲劇のヒロイン」を演じている女性「悲劇のヒロイン症候群」はいませんか?
物語の世界に浸り「ああ私なんて不幸なの」とこの世のすべての不幸を背負ったかのようにふるまう彼女達。
何故そんな心理になるのか、今回は「悲劇のヒロイン症候群」を紹介します。
悲劇のヒロイン症候群の意味って?
物語には喜劇のヒロインもいれば悲劇のヒロインもいますよね。
悲劇のヒロインと言われれば、まず上がるのが百年戦争の聖女・ジャンヌダルクやフランス革命の時に公開処刑されたマリーアントワネット。日本でも細川ガラシャやお市などがあげられます。
そもそも悲劇のヒロインといえば、不幸が襲い来る女性で最終的に報われない事もあり、あまり良いイメージを持たれないのが常なのです。
ですが、そんな彼女たちになりたがる女性が今、とても増えています。
もしかしたら貴女も知らず知らずのうちに「悲劇のヒロイン」を演ずる「悲劇のヒロイン症候群」になっているのかもしれません。
実は悲劇のヒロイン症候群は、治す方法がいまだに見つかっていないのです。精神的なものですから仕方のない事なのですが、この症状を患う人はかなり妄想癖が強いといえます。
これについては原因も含めてまたあとで見ていきましょう。
ではどういった女性たちがこの症状に陥りやすいのか、どんな心理状態なのか、接し方はどうすればよいのか、探ってみることにします。
貴女の周りにも当てはまる人がいるかもしれません。チェックしてみましょう。
【悲劇のヒロイン症候群の特徴】1.周囲の同情をひく
どうして彼女たちは「悲劇のヒロイン症候群」を患ってしまうのでしょうか?
その原因はただ一つ、「私にもっと同情して!」という気持ちが強いからです。
同情の言葉が欲しいのです。
心配して、慰めて!もっともっと私をよしよしして!
俗にいう「かまってちゃん」が進化した、といっても過言ではないでしょう。
「私は小さいころに病気を患ってから体が弱くて」
「この前、両親が喧嘩して―――」
こういった不幸話を聞いた人は、相手をとても心配します。
大丈夫かな? 大丈夫かな?と、不幸話に同情し、その人にとてもやさしくなります。
悲劇のヒロイン症候群を患っている女性によって、第三者に気にかけて心配してもらうことがとても嬉しいのです。
「私は貴方よりも不幸な女だから、もっと構って同情して」
という負のオーラを放っているのが彼女たちの最大の特徴でもあり、症状でもあります。
こういう女性への接し方ですが、あまり構わずに距離を置くことです。下手に同情して近づくと、後述するような無意味でやっかいな状況に巻き込まれかねません。
【悲劇のヒロイン症候群の特徴】2.世界で一番不幸な女
悲劇のヒロイン症候群の女性の最大の特徴は、まるで自分が少女漫画や悲劇的物語のお姫様になったかのようにふるまう事です。
「私は生きている人間の中で一番つらい運命を背負っているのよ。とても可愛そうだと思わない?でもね、必死に生きている私を見て。けど接し方には気を付けて! 私は強くたくましいから泣かないの、涙なんて見せないわ。だからもっと私を褒めてぎゅーっとして!」
彼女たちの脳内では上記のような妄想が繰り広げられているのでしょう。そしてかっこいい王子様がいつか自分を救いに来てくれる、と信じているのです。
ここまでくれば最早病気。治すなんて最早無理でしょう。
何か自分に問題があるとすぐに自分の世界に入り込み、自分が可哀想だとふるまうのです。付き合う方も、ここまできてしまえばあきれ果てて相手にしないでしょう。
【悲劇のヒロイン症候群の特徴】3.幸せになりたくない
オーディションに合格した
ずっとあこがれていた片思いの人とゴールインできた
大事な案件に抜擢された
このような思いがけない幸運が巡ってくると、人は喜びを隠せなくなります。
幸せだと思うでしょう。普通なら前向きに受け止め「頑張らないと!」とやる気に満ち溢れます。―――普通の心理なら。
しかし悲劇のヒロイン症候群を患っている人は上記と真逆です。
自分は幸せであってはいけない、不幸せでなくてはいけないんだ、という心理から、それらの幸福な現実から目を背けます。
せっかく訪れた幸福ニュースを自らの手で破り捨ててしまう事が多いのです。
オーディションになんで私が合格したの?
あの人はどうして私なんかを好きになったの?
他にも人がいるのになんで私がこの案件に選ばれたの?
上記のように物事をマイナスに受け止めてしまう症状があります。
常に自分は不幸なプリンセスではなくてはいけない、みんなに同情される女性でなくてはいけないという思いから、これらを断ってしまう事もあります。このように勝ち取った幸せを、不幸でいなくてはいけないという心理と強迫観念からわざわざ捨ててしまうのが、悲劇のヒロイン症候群の特徴でもあります。