アスペルガー症候群
さて冗談が通じない人の中にはアスペルガーという広汎性発達障害を抱えている人がいます。 アスペルガーでも軽度から重度まで程度があるので、アスペルガーだと知らずに大人になる人もいます。
アスペルガーにはこんな特徴があります。
・コミュニケーション障害
・変則性に不安を感じる
・言葉のニュアンスを受け取ることが苦手
学生の頃はアスペルガーだと知らず、なんとなく周りとうまくいかない...などコミュニケーション障害を抱えていても、診断されずに社会に出る事も多く、学生時代はアスペルガーでもなんとなくやり過ごせるのですが、会社に入るとそうもいきません。
自分が周りの人と上手くいかない理由が分からずにアスペルガーの人は心理的に傷ついたり、鬱を併発する事もしばしばみられます。 アスペルが―は脳の機能障害で、アスペルガーの治療自体はありませんが、その代わり周りの理解が不可欠です。 冗談が通じないというのもアスペルガーの特徴の一つで、比喩を理解しないためだとも言われています。 アスペルガーは言葉をそのままの意味で受け取ってしまうので
「部長が怒ってて殺されるかと思ったよー」なんて笑いながら言われても、殺されるの!?と本気で不安を覚えてしまいます。 アスペルガーの人との付き合い方は言葉を正しく使う事がとても重要になってくるのです。
タチの悪い冗談
行ってはいけないタチの悪い冗談もあります。 例えば人の体の事、宗教の事、政治の事。
その人が本気で大切に思っている事や、身体のコンプレックスに関することは冗談にしてはいけません。
その人の信念やコンプレックスに関する冗談は冗談になりません。 ならないどころか神経を逆なでして場が凍り付く、もしくは大喧嘩に発展してしまいます。
また冗談とイジリを混同している人もタチが悪いですね。 あくまで冗談はその場の雰囲気を楽しむためのもの。 人の機嫌を損ねるような冗談は冗談にならないので、冗談を言う方も注意しましょう。
冗談は相手をみてほどほどに
もともと冗談を言う目的はその場の雰囲気を和やかにする事。 冗談を言う事で物事を円滑に進められる場合もあれば、冗談を言う事で初対面の場でも会話が弾み打ち解けるスピードが速くなります。
いわばコミュニケーションツールの一つなのですが、冗談を言う場合には受け取り手が必要です。 コミュニケーションはキャッチボールによく例えられます。 受け取り手の捕球が上手くないのなら、受けられる球を投げてあげなければ会話は成立しません。
つまり、冗談が通じない人を
「冗談の一つも分からないあいつが悪い」
と決めつけるのではなく、相手が受けられないボールを投げてしまった自分も悪いと思って、お互いがうまくキャッチボールを続けられるように会話を作っていかなければいけません。