◆運気が悪くなったら、部屋を片付けるといい
――なるほど。ステキなお話です。
加藤「あと、自分の運気が悪いなと感じたら、部屋を片付けるといいです。不思議なもので、ちょっとしたことで、変わります。部屋を掃除する。これが無理なら、脱いだ靴を揃えてみるとか、それだけでもいいんです。今までできていなかったことを、ちょっとだけ変える。
僕が考えるに、そうした、脱いだ靴を揃えるとか、小さなことに気が付く、目を向けるといったことによって、自分の仕事をやるときにも、『ちょっと待てよ』と一瞬立ち止まって、『これはこうじゃないか』と修正したり、これまでだったら、そのまま提出して撥ねられていたものを、その前に自分で気づけるようになるんじゃないかと思います。
それとはまた違いますけど、今回僕がやったお父さんは、周りとの時間の流れについていけない人ですが、『こんなところにポストがあったんだ』とか、お茶碗にタンポポを刺して『キレイだよね』と言える人なんじゃないかなと。つまり、最初にもお話した、心の豊かさがある人。ちょっとゆったり過ぎる人ですけど。でもそうしたものに気づくことも大事だと思いますよ」
<撮影・文/望月ふみ>
【望月ふみ】
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi